ASDでACの妻と
アスペルガーのこども2人を持つ
定型夫の研究帳を公開します。

Category:軽度アスペ・ACな妻

アスペ妻の記録~妻の生い立ちと遺伝~

2014-04-20 Category:軽度アスペ・ACな妻

育った環境

妻の母親はおそらくアスペルガーである。
これは娘の事を告知した際、本人との会話や過去の体験・思考法などはもちろん、長年に渡り引っかかっていた『理解できない』箇所との広範囲な一致がみられた。
義母本人はショックと言うより、どこか安堵したような、スッキリとした様子だった。
私自身、結婚前から何度も義母とは、会話も衝突もしたことがあり、そこでの違和感などに全て説明がついてしまった。そしてそれは義母の父、妻の祖父にあたる人物の様相とも一致している点が浮上してくる。
そして何より妻の『苦手』とする箇所の一致。また、人間関係において、『不安だから触れないようにする』箇所に、義母との衝突を避けようとして形成されている箇所がみられた。
義母は離婚後に妻と義妹を引き取り、地方に移住したため、幼い頃の妻は他にクッションになる人物がそばにおらず、そうするしかなかった。
『衝突を極端に避ける』
『失敗を恐れすぎる』
『気持ちを言えない』
これらは家庭がどんなに歪もうとも、妻に自主的な改善を想像出来なくしていたうえ、改善策を与えてもいざとなると立ち止まってしまう原因となっているように思える。いわば自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の特性を後押ししているかたちだ。
そして思春期を迎える頃、義母と義妹の激しい衝突を目のあたりにし、『意見の不一致』や『気持ちを交えた交渉』などに不安感と苦痛を感じるようになる。
また、思春期の頃に遠い地方に越したため、余計に『人との違い』を意識してしまうこととなる。これはどちらかと言えば苦手意識に向いていて、積極性の薄弱につながっているようだった。
この独特な社会性の乖離が、どこか浮世離れした雰囲気をつくっていた。

妻の苦手の形成

幼い頃は衝動性が高く、色々と逸話が残っている。しかし、両親の不和が起こるとともに、説明のない『我慢』を強要されることが増えた。
これはもともと、ぶつかりながらも浮かんだ疑問や衝動から、正しい認識を大人から得て行くためのプロセスを、家庭環境によって阻害されてしまったかたちになっている。
そうして『疑問はあるが触れられないまま、フタをする』パターンが助長されていった結果、この曖昧な感覚へのアプローチを『不安』や『苦痛』と混同して行き、同時に反射的に逃れようとしてしまう。
もともとアスペルガーとされる要素はあったのかもしれない。
だが、確実に社会生活において、『苦手』意識を持った途端に解決できないという反射が、ストッパーの役割を果たすようになっていることが、その特性を後押ししていた。
そして、どうしてもそこに立ち向かわなければならない時、妻は混乱し、感情的に反抗したりフリーズする。
これは私と出会い、同棲し、結婚生活を送るに連れ、目に見えて減少していった。その名残がまだわずかに残り、そのわずかなズレが現在の家庭のバランス崩壊の一部原因となっている。
たとえそれが自身の子どもとの、意見のやりとりにあっても、彼女にとっては『苦手』の範疇に当たる分野に含まれているからだ。

発達障害との向き合い方

娘の診断からアスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障害)の事を知り、そこから妻の認知のズレが段々と浮き彫りになっていく中、ひとつ疑問があった。
それは、
彼女はショックではなかったか?

ということ─。

本人の答えはNOだ。
今までの人生の中でのつまづきや失敗。不安、恐れ、苦手意識。そして、社会人になってからの大きな壁の連続と、二次障害すれすれの疲弊(いや、すでに一時期そうだったのかもしれないが)。
これらを説明付ける言葉は、それまでの彼女には存在せず、ただ自分の至らなさに自責の念を抱くだけの日々……。
これが生まれてきてから三十数年、初めて説明しきれる現象を、祖父・義母・自分・娘と連綿たる繋がりからも見出した。これはひとすじの光だ─。
そして、私と妻は結論に達した。
お互いの長所を伸ばし、一点集中型の妻はその得意とする分野で、遺憾なく能力を発揮できるよう、最大限のズレの改善と変革も望むこと。
それにはお互いの得手不得手を理解し合う必要があり、それにはお互いの気持を伝え、衝突せずになるべくお互いが得を得るよう、毎回でも打開策を考えていく事になる。
……言葉で言うのは簡単だ。これにはとてつもない時間と忍耐とが費やされることになる。
向こう10年は掛かるかもしれない、娘はもっとひどくなるかもしれない、私や妻が耐え切れずに倒れるかもしれない。
それも覚悟の上だった。
そしてそこから、ただの甘やかな夫婦生活とは一線を画す、自立した生命同志の交渉が繰り広げられていく。同時に覚悟だけでは、人は耐え切れないと言うことを、私は身をもって学習していくことにもなる。

【つづき】⇒アスペ妻の記録~長男のいじめとカサンドラの気持ち~

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  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

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