ASDでACの妻と
アスペルガーのこども2人を持つ
定型夫の研究帳を公開します。

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手記

アスペルガーな妻の特徴と対策│感覚の統合ポイント

2014-04-19 Category:手記
さーっと書いてみると、ひとつひとつは大した問題ではありませんが、認識のズレ等がある場合は副次的に大きな感情問題に発展してしまうことがあります。
多くの場合、本人のいわれのない苦手や不安は『この感覚はどこからやってきたのか』や『本当はこの感覚は~~で、勘違いだ』などが理解できると耐性が出来たり、さらに実感が伴うとより確実なクリアーが出来ます。
下記のことが理解できただけでも、パートナーである私(定型:いわゆるふつう)が戸惑うことが少なくなり、逆に短時間で的確なサポートをしてあげられることが多くなりました。
現在もひとつひとつ、様子の変化が見られた場合、この認知の統一をはかっています。

身体的な感覚

自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)に見られる特徴と一致しているものが多いが、非常に薄く本人も言われるまで自覚のなかったものが多い。特に『耳鳴り』の感覚はそれまでよく分かっていなかったようだ。
一見地味な要素だが、不安やフラストレーションにつながることもある

耳:

時々遠くなったり、聞き取りにくくなる。特に緊張や不安、もしくはいくつかのやるべきことを抱えている時の焦燥感がある時に激しくなる傾向がある。
耳鳴りの様な『わーん』といった小さな一定音量のノイズが続いているらしい。

目:

視力はいいが、視界が狭い。これは耳と同じ状況でより狭くなる事があるようだ。
また、ちょっとした距離感を図るのが苦手で、目測を誤ることが多い。
また眩しさに弱く、直射日光を受けると目に力が入る感覚が『疲労感』に誤認されることがあり、すぐに疲れを訴えたりする。

口:

滑舌がよくない。【さ行】と【た行】に苦手意識がある。また、口笛や巻き舌が出来ないなど、舌の動かし方がやや不器用。これはただの個人差だろうが、意外とこれも意見を言う祭の弊害となっていることがある。

触覚:

熱さに鈍い。不注意や距離感の弱さからやけどすることも多い。衣服などにはそれほどでもないが、寝具の手触りにはちょとしたこだわりがある。

運動能力

基本的に運動は苦手。しかし、それは『疲れ』への認知にズレがあったため、運動に参加する機会がすくなかったからだと思われる。
泳ぐなどの体幹のキープやバランス感覚が求められる運動は苦手な様子。
ただ、散歩での耐久力は高く、かなり長い時間歩いても平気。
つっこみなどの時に時折、力加減が出来ないため、夫から『冷める』と冷たく突き放されたりもする。

注意力

散漫。特に複数のスケジュールを抱えている場合など、余計に視界が狭くなったり、心ここにあらずとなってしまうため、よく物を落とす。初めて入るお店でコップを倒す率は高い。
逆に自分の体に起こる異変などの感覚には、非常に集中してしまう。
クリエイティブな作業など、感覚と手作業が結びついた時の集中力は高い。ただ、自分の趣味のものの場合、一度切れると再燃する保証はないこともあり、過去、夫にADDを疑われた。

苦手意識を持ちやすいもの

苦手意識を持っている場合、ただ指摘しただけでは反感をくらいます。
これは定型のパートナーでも同じことです。
片付け・掃除・物事の段取り・2つ同時のこと
オープンクエスチョン(最近どう? など)・脂っこいもの・ぼそぼそした肉。

自分の子供へのしつけ(他の子にはそうでもない)・人への頼み事・謝罪・終わりの見えない作業・視覚的な情報のない概念の説明

ちなみに『掃除』の苦手は、こちらが『しまうべき場所』を指定しておくことで、きっちりとしまう様になってくれました。
ポイントは『仮置きの禁止』。よく分からないものは先延ばしにしてしまう傾向があり、すぐに開いている箱に仮置きしようとしてしまったりするのでそれを禁止、分かりやすく収納を分別して、終わりの線引をすることで安心してくれました。
これは子どもたちのおもちゃ箱にも、小分けにして種類別にすることで応用しています。

上記の特徴の裏付けになるかも、な感覚のズレの特徴

『具合が悪い』『疲れた』『気が抜けた』『不安』の垣根が極端に薄く、多くの場合は判断しきれないと『苦痛』や『不安』として認知してしまう。
また、人に気持ちを伝える時や、返事をする場合に苦手を感じる理由としては
『正解が分からない』『それで合っているかわからない』などの、『わからない』感覚が『間違い』を犯した時の感覚や、『不安』に似ていることから余計に冷静な判断ができなくなる点がある。
こういった感じている感覚がズレている事が原因で、『不安を感じているから苦手なんだ』ととらえて諦めてしまうことが多い。

感覚のズレの対策

わが家では子どもたちも含めて、『疲れた』『具合が悪い』などの関連は異変を感じ次第報告することで認識させる方式を採用。また多くの『不安』や『苦痛』が、単純に動悸や体が熱くなる感じなどの反応を誤認していることがあるので、そう言ったズレがあった場合は『体にどんな感覚があったか思い出す』ようにさせ、正しい認知を繰り返し刷り込ませています。
本人も不安の正体がわかった途端にスッキリとして、冷静な判断ができることが多いので、問題が複雑化する前にこういったズレを見つけ出すことが肝心。
また、コミュニケーションでの言葉のやり取りに『言っていいのか』などの不安がある場合、これも『不安・苦痛』と誤認されることがあるので、そういった場合はできる限り正しい言葉のやり取りを、紙に書きながら説明すると理解が速いこともあります(視覚優位)。

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  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

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