ASDでACの妻と
アスペルガーのこども2人を持つ
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手記

アスペルガーな妻の叱り方が下手な理由と解決方法│意図と時間の連続性

2014-04-16 Category:手記
わが家の妻(軽度アスペルガー症候群)は子どもを叱ったり注意することが非常に苦手でした。
今回は自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)な妻だからこそ起きた、『叱る』に関する問題における、わが家の傾向と対策です。『叱る』ためのタイミングや方法を単純化した方法なので、ふつうに『叱り方が苦手』で困っておられる方にもイケるかもしれません。

『叱り下手』ふたつの特徴

大きく分けると、ふたつのパターンで別々の理由があったようです。
そのパターンとは、

A:叱り方に不安

悪いことや危険なことをしていても、タイミングよく止めたり、その説明ができない。

B:時間が連続していない

一度子どもがグズグズ言い出したり、気を引くために要求ばかり始めた時など、『さっきもやった』『しつこい』などの概念が薄く、それに延々と付き合ってしまう。
です。
これは単純に『子どもになめられる』だけでなく、子ども自身も『引き際』がわからなくなったり、人を選んで極端に態度を変えるようになってしまいました。
ここで父親が入ると、子どもは父親の前ではおとなしくなり、母親にはキツくあたったり要望が激しくなるなど、バランスを崩す原因となります。
この場合、父親がどんなに分かっていても静観し、妻にアドバイスしていくしかありませんでした。
……というわけで、わが家で妻が取り入れた方法は以下の通りです。

A:叱り方に不安 ⇒ 叱るタイミングと意図の強化

叱る時に大事なのは、そのタイミングと『どうしてダメなのか』の意図があります。同時に子どもは『こういうことでこの人は怒る』なども理解します。

妻の場合は自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の特性のひとつである、『秩序ある生活は安定するが、家庭などの変化の多い社会では混乱しやすい』が大きく出ていたようです。
つまり『こういわれたら、こう叱る』など、ケースで決め込んでしまうために『どういえばいいんだろう』『これは前に注意したこととは違うかも』などの不安が足かせとなり、上手く言えなくなったりタイミングがズレていたということ。
わが家の場合はこの時、『シンプル発想』で対応するようにし、一定の効果が現れました。
例えば食事中の遊び食べがひどい場合、どう言えば良いのか戸惑ってしまう場合、その評価基準が『今は食事の時間だからご飯をたべるのが正解』と考え、注意も『遊んでないで食べなさい』『今はご飯だからそういうことはしない』など、その評価基準に沿った返答だけするといったもの。
これらは生活の時間に合わせてそれぞれの意図があるため、食事以外にも幅広く応用が効きます。
お出かけ前のわがまま・グズつき
基準:時間通りに着くことが目的
回答⇒『今から保育所に行く時間だから、そういうことはしてられない』
『今から行くのは保育所だからそういうことはいらない・しない』など
お着替え時の遊び
基準:服を着ることが目的
回答⇒『今あなたがするのは服を着ることだけ』
『服を着ること以外はお母さんはいらない』など
などなど。ストレートでウィットのへったくれもありませんが、最初はこれで構いません。これは自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)なわが家の妻が、その特性を回りこんで対応するための対策です。
これにより、【今はなにをさせるべきなのか】【なにを明確に伝えればよいか】が常に彼女の中に明確であることになります。結果的に声をかけるタイミングも速く、的確になりました。
これは定型の次男の2~3歳児期、いわゆる【魔のイヤイヤ期】でも非常に効果が高く、親子での目的意識の統一ができ、コミュニケーションもスムーズになりました。子ども自身、目的意識とやるべきことが分かっていると、ぐねぐねとぐろを巻かないものなんだなぁと思いました。

B:時間が連続していない ⇒ カウントダウン制導入

自閉症スペクトラムの特性の1つに、『時間の連続性、時間認識が薄い』というのがあります。これは例えば突然数ヶ月前の事を、今のことのように話しだしたり、以前にも犯した問題を別のことの様にとらえていて再現してしまったりということです。
この非連続性の問題は、妻の場合、子育てにも現れました。
例えば『ああして~こうして~』と、構って欲しかったり、ただただグズついている場合、それが短時間に頻発すれば一般的な親は対応します。
『じゃあ、思い切って~~の時間にしようか』とか『ええい、しつこい!』など。
しかし妻の場合は全てにハイハイと中途半端に要望に応え続けたり、一緒に困った顔で右往左往して疲れきってしまいます。また、『最近この子、こういう態度が多いな~』などの時間が連続した判断もできなくなるため、注視することができなくなります
激しくなると『A』の続行にも支障をきたすことがあり、より本人と子どもたちのスラストレーションを溜める悪循環に陥ることになります。
これらは子どものグズグズ要求などが毎回変化していることもあり、妻にとっては『これはさっきの問題とは違うかもしれない』と混乱してしまい、なかなか効果的な対策をとることができませんでした。
そこで導入したのはカウントダウン制。別名『仏の顔も三度まで作戦』。
どんな要求であろうと、困る要求や行動はそれぞれ『1カウント』とし、『3カウント』で警告、次は『叱る』もしくは『しっかり話しあう』に移行。
グズグズ時間をしっかり終わらせる事が目的です。
これは単純に『A』を繰り返し、短時間に3回以上注意せざるを得ない時は『立ち止まれ』ということです。だいたいこういう時、子どもの目的は『構ってもらうこと』ですので、それを叶えてあげられないのであればしっかり断るということ。

『叱る』に対策を打ったメリット

ケースによってはまだ失敗することはありますが、それはイベントが重なる時期など『他に考えることがある時期』に、余裕が持てずメモリ不足でフリーズしたり動作が重くなっている時が多いという特徴があります。
つまり、妻自身の余裕を奪っている『心配事』などの、メモリを食ってる事案を洗い出す材料にも。原因不明の継続的な判断力の低下や、情緒の低下の裏にはだいたいこういった『本人も自覚が薄い、小さな複数の問題』があったりします。
意外と妻自身に通常通りの精彩が戻ると、子どもたちの問題行動などは治まることが多いので、わが家では原因不明の子どもの不安定時期は『体調・疲れ・妻のメモリ不足』の三点を疑っています
鍵は妻自身が『今自分がどうなのか』の認知にどうやってつなげるか? かもしれません。

【関連記事】⇒シンプル発想

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  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

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