ASDでACの妻と
アスペルガーのこども2人を持つ
定型夫の研究帳を公開します。

Category:軽度アスペ・ACな妻

アスペ妻の記録~人の壊れかた~

2014-04-12 Category:軽度アスペ・ACな妻

書いてある内容をちらっと

娘の仕掛け

娘が私にのみ仕掛ける異常行動は、さらにエスカレート、いや、洗練されていた。
やがて私は階下から彼女の足音が聞こえるだけで動悸がしたり、彼女から漂う、幼児独特のクレヨンの様な体臭に吐くようになってしまった。
彼女の行動をまとめると、
父親の気を惹くためにわざと怒らせる。
しかし、自分の価値を低くしていることも理解しているので、そのショックから落ち込み・フリーズ・パニックを起こす。
これが基本型。
そこに
『私の考えていることは、他のみんなもわかっているはず』
『私がこう思っているのだから、お父さんもこう思っている』
という他者と自分との混同が加わる。
ふと思った自分の要望や考えを、全く叶えようとしない父親に対し憤怒。(分かっていて当然なので、相手には伝えていない)
その気分を害したことも慰めてもらえないので、
さらにその不機嫌は募る(もちろんこれも伝えていない)。
気を惹くためにわざと怒らせる行動に出るが、
それにより落ち込み・フリーズ・パニックを起こす。
私から見れば、ただただ娘は背を向け、ぎこちなくなり、突然泣きだし、癇癪を起こし、青ざめて震えだす。
そうなることを何とか食い止めようにも、彼女からすれば私の言葉はすでに『欲した言葉ではないどころか、否定』となり、ショックで聞き入れることができず、空泣きをして殻に閉じこもってしまう。
それらをとにかく抱きしめ、受け入れることでなんとかしようとしたが、結局彼女の思った行動に添っていないのでパニック(怒られることも彼女の答え)。そして、その時の優しさに味をしめ、そうすれば優しくしてもらえることも学習。四六時中、問題行動を繰り返し、自責から自己評価が下がりパニック。
心理士さんからのアドバイスで『問題行動は無視をする』を取り入れたが、知性の高い彼女は『これでは足りないのだ』と考え、過去に叱られた思いつく限りの問題行動を展開。結果、『優しさ作戦』と同じく、自責からパニックを起こした。
そして、これら自責のパニックの後は必ず、父親をあからさまに避ける行動にでる。これは止めた場合、緊張につながりパニックへ。無視した場合、自分では止められず、本当に『恐怖心』に変化するまでとことん逃げるようになる。
されに、ここに『季節の波』『曜日の波』という、彼女独特の気分の波が相乗効果をもたらし、一切リラックスのない時間が続いていく。
そんな中、彼女は私が最も嫌がるものを理解し、使いこなせるようになる。
父を怖がるふり
とてつもない緊張と違和感に満ちた日常が始まった。
関わらないと破綻、関わると破綻。『分からない』から起きる問題と、『分かって』いて起こす問題。
ふと気が付くと、自分の娘を全く『愛せていない』ことに気が付き、自己嫌悪からさらに彼女の存在に意識を縛られ、気がつけばそうやって多くの時間を搾り取られていく。
私が自室にこもるようになると、娘は私の部屋にくるようになった。その時だけはいつもとちょっとだけ違う点がある。『かわいい子』を演じるために、満面の作り笑顔で入ってくるということ。
色白でやせ細った娘が、引きつった笑顔でドアの隙間から、頭を左右に揺らしながら凝視してくる。なにか話しかけたらパニックを起こすかもしれない。
蛇に睨まれたカエルのように、私は微動だにできない。
自分の娘の足音にゾッとするとは、自分が子どもだった頃に一度だって想像しただろうか……? 何度か全く同じことを繰り返され、私は自室にカギを取り付けた。
そして、リビングに降りればまた『怖がるフリ』と『自責のパニック』が待っている。
共依存
正式には形は違うかもしれないが、結果的に私を縛っていた地獄の名前はこれが近い。そしてこれは、妻の特性も加わり、私の摩滅が加速していく。

妻の特性

娘が気を引こうと、目の前で私の嫌がる行動をしていても、全く反応をしない。『こういう行動をしていたら停めて欲しい』と頼み込んでも動かない。
それどころか、『このタイミングに娘は始めるだろう』と分かりきっているタイミングで別室に移動してしまったり、普段はやらないような家事を始めてしまい、妻の目に入らない。
ある日、あきらかに妻が娘の問題行動を見ていたのにもかかわらず、なんのアクションも起こさなかった。私は妻を別室に呼び出し、問いただした。
私『……さっき、娘の行動をおもいっきり見ていたよね?』
妻『…………』
私『ああいうので苦しんでるから、助けて欲しいって言わなかったっけ』
妻『…………言った』
私『どうしてなにも言ってくれないの?』
妻『……………………』
私『その時何考えてたの?』
妻『……………………』
私『……………………』
私『なんか言……』
妻『なんでこういうことするんだろうなぁって思って』
私『………はぁ?』
妻『あの子は、なんでこういうことするんだろうなぁって』
私『いや、君の見解はいいんだ。止めて欲しいんだよ彼女を!』
妻『そうだよね。ごめん。頑張る』
しかし、妻はそれからも動くことはなかった。
それどころか、私と娘を二人っきりにしようとまでしてくる。
結局娘の激しいパニックにつながった時、
再度妻を問いただすと
妻『ふたりになるのを慣れさせたらいいかなぁって思って……』
妻は娘の問題行動を【止める】という要望だけを逃れるように、その後も独自の考えで娘と私の衝突を静観し続けていた。

児童課へ

正直、限界を感じていた。娘と私の親子関係の歪みがますますひどくなるその一方で、妻はまたゆっくりと子どもたちへの注意やしつけなどの関わりに無関心になっていく。
毎晩のように繰り広げられる娘の異常行動に、とうとう私も感情を露わに衝突するようになり、さらに娘は大袈裟な演技を取り入れ、怒らせ方が酷くなる……。
このままじゃ本当に虐待になりかねない!
私達は市の児童課へ相談することに決めた。
すでに以前の心理士さんの報告書は届いていて、まずは娘と妻が専任の担当者の面談を受け、後に親だけが面談を受けるという形式になった。
娘との面談は相変わらず娘の『いい子演技』が功を奏し、問題なしの判定が下された。
そして、私と妻の面談。
今までの経緯と娘の様子、専門家の言葉はこうだった。
『年齢にそぐわないくらい賢い子だとおもいますよ? しつけも行き届いていてとてもいい子です。
家でのことですが、ちょっとお母さんに『気取り』がありませんか? もう少し前に出て、お母さんらしいことをしてみたらどうでしょう?』
『と、いうよりお父さん凄く頑張っていますね。
とても素晴らしいとおもいます。
子どもはまだまだ先が長いですから、将来を楽しみにしましょう。子どもに悪気はないんです。お父さんのことが大好きだからやっているんですよ、きっと。
だからお父さん、まだまだ頑張ってもらわないとね。』
要約すれば心理士の言葉と何も変わらない。
いや、ひとつ増えたのか。
私はまだ頑張らないといけない、ということが。
それとも頑張れてないってことなのかな?
『専門家の力を借りる』という線が、ここで完全に断たれた。
気が付くと、朝に強かった私が全く起きられない日が増え始めていた。

【つづき】⇒~砂の中の一粒~

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中の人

  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

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