ASDでACの妻と
アスペルガーのこども2人を持つ
定型夫の研究帳を公開します。

Category:軽度アスペ・ACな妻

アスペ妻の記録~妻、初心忘れる~

2014-03-20 Category:軽度アスペ・ACな妻

夫の帰還、妻の失速

私の退院以後、妻は仕事に以前よりは向かうようになった。客先からの電話は取るようにはなったし、自分で仕事を抱えるようにもなった。
ただし、
・必要だと思った知識を自分から学ぼうとしない
・ある程度の裁量が必要な仕事では呆然となる
・知っている知識でも問い合わせの電話だとしどろもどろになる
・将来的な事を一緒に話そうとするとはぐらかすような態度
は色濃く残っているし、最後の『将来的な事を~』はふたりで仕事を始めた状況だと、致命的にフットワークが遅くなる危険性があった。
それでも前にさえ進んでいれば、何らかの成果にはつながるだろうと考え、少しずつ作業量を上げたり責任のある仕事のウェイトを増やしていった。
では子供のことは?
部分的な育児放棄は相変わらずだった
以前よりは注意や教育をしようという姿勢は見えるし(結局しないが)、子供からの質問をはぐらかすような部分は減ってきていた。それでも親が動かなければならない時や、親の言葉が必要な時は静かに身を引いていたり、違う作業に没頭していたりする。
また、妻には体調の波があり、年に3回ほど夕方まで体力が持たない様な虚弱になる時期や、何かしら強いアレルギー反応が出たりするようになる。以前の入院以降、妻は『頑張る時間』が増えたため、かえって潰れる事が多くなり、夕方にはスイッチが切れたようにソファーに突っ伏すことが増えていた。
ああー、私ダメだぁー
こういった台詞が増えてきた頃、私はあることに気がつく。この妻の虚弱な状態は身に覚えがあったのだ。同棲時代、結婚の直前に見せた『社会との剥離での不安』で、会社の人々と上手くいかなくなっていた時の妻の雰囲気とどこか似ている。
『捨て鉢』『流れる方に落ちていく』『自堕落に酔いたがる』
本人は冗談ぽく『ああー、私ダメだぁー』などの自堕落ネタを言っているが、確か同棲時代にいっぱいいっぱいになっていた彼女は直前にこんな状態が来ていたはずだった。気分の浮き沈みと体調の連動。

ひょっとして妻は『うつ』なんじゃないのか……?

ふとそんな事が頭をよぎった。

低い場所へ水が落ちるように

やがて妻の失速は明らかなものとなっていった。
子どもたちの『暴れる』や『父親のいないところではやめたはずの悪戯をする』など、しばらく治まっていた行動が激化する。父母バランスの逆転。もうそれが原因であることは明白だった。
注意や教育などの対応をしない母親と、愛着と依存を向けている父親から注意をされる状況があれば、父親に緊張し母親の前で弛緩するのは当たり前だ。長男は解りやすく妻を舐めるようになり、そこを私に見られると激しい後悔と怯えを見せるようになる
結果的に長男の『父親が来たらあからさまに姿勢を正す』が激しくなり、娘は同調するように父親に緊張状態を作り出す(となりで兄がバキバキに緊張するんだから仕方ない)。入室すれば背を向け、部屋を歩く時は壁を沿う様に私を避けて歩き、話しかけただけで泣き出すようになった。しかも娘は『魔のイヤイヤ2歳時』絶頂期。妻の言葉には全く従おうとはせず、とりあえず反対意見をするだけ。父親が来るとあからさまに逃げる。
そんな状況を前にして、妻は『わかんない』と逃げるようになり、また他人事の様な反応が増えていく。そして同時に、私のやるべき仕事も急激に増えていった。
仕事・洗濯以外の家事・加速度的に歪む子供への対応とフォロー・教育・休日の遊び役・自治会の出席・保育所の保護者会の参加・妻の体調管理・夫婦二人分の将来設計……。
また気が付くと入院前と同じ状況にはまり込んでいた。
それどころか、娘の状況はさらにひどくなり、叱らないとどうにも事が進まないことばかり。そして叱れば余計に関係が悪化し、長男もそれに影響を受けて挙動がおかしくなり……。もう、どこから手を付ければいいのかわからない状況に転がり落ちていった。
それが半年も続いたある日の夕食時、黄昏泣きが治まらない娘を何とかいなし、自分の食事を摂ろうとした時、胃部にチクチクとした痛みが走った。娘のコンディションで食事時間がずれるのはよくあること、それで胃部に不快感があらわれることも日常的だったが、この痛みは違う。
退院から半年が過ぎた頃、私はまたあの激痛に襲われることとなった。
■今だから分かること
当時は妻がうつなのではないかと感じ、さり気なくテストにかけてみたり、サプリメントの『セントジョーンズワート』を飲ませてみたりしていました。本人が診察を嫌がったのと、私自身投薬でのうつ治療などに疑問があったため、当時強く薦めることもありませんでした。
結局、診察を受けてもなんの結果も出せなかったんだと今ならわかります。妻は精神の病ではなく、自閉症スペクトラム(アスペルガー)の気質があり、現実と自分の考えや世界観とのズレから混乱に混乱を重ねていたわけですから。
まあ、当時はうつ病を疑うくらい、急激で落差のある浮き沈みがあり、落ち始めると止められないどころか、自分から進んで落ちていこうとしているようにすら見えていました……。
当時は信頼の置ける友人などに相談しても『抱えすぎじゃね? 奥さんに任せればいいじゃん』とか『考え過ぎだよ。』などの答えしかなく、どうにも理解してもらえないもどかしさがありましたし、自分がうつなんじゃないかと疑いさえ疑いました(実際その後、うつ状態に陥りますがw)。
しかし、本当にあの頃、自分が動かないとどうにもならなかったんだよなぁーと、今も思っています。そうしなきゃいけない時期ってありません?
何としてでも、這いつくばってでもやらないと越えられない時期って。
結局どうすればいいのか、妻がどうしてこうなっていたのかは後で分かることになります。

【つづき】⇒~夫、再び倒れる~

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  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

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