ASDでACの妻と
アスペルガーのこども2人を持つ
定型夫の研究帳を公開します。

Category:アスペルガーな娘

5歳:アスペな娘ならではのACな部分│パワーゲーム思考

2014-07-21 Category:アスペルガーな娘
ボードゲームなどで負けると、負け惜しみや罵りが始まり、場合によっては癇癪を起こす。
お出かけ前にトイレを済ませようと、兄弟のひとりが立ち上がると、その行く手を阻み必死で順番を闘おうとする。
兄弟の誰かが親の膝に座るとどかし、自分が座っている時は絶対に譲ろうとはしない。しかし、普段は特に親の膝に座る発想はない。
【納得】や【プライド】だけではない、何かしら競い合う行動を反射的に取ってしまうようだ。結果として争いや険悪なムードが起こりやすくなり、本人もそのストレスを引きずってしまう。
■今だから分かること
この頃はようやく安定してきて、始めてこういった反射的に起こる、感情の仕組みを観察できるようになった段階でした。
一時はあまりにアダルトチルドレン(AC)の特徴とも当てはまるので、不安になった時期もあります。愛情や情緒面での捉え方に、非常に極端なズレがあり、ACとなる条件などがそろっている状態だったので、二次障害として愛着障害などが起こるのではないかと少々構えていました(この辺り、パーソナリティ障害なんかともごっちゃになりやすい……)。
■アダルトチルドレンの特徴

・両極思考、二分割思考=全か無かなどの極端発想
・【すべき】思考=根拠の無い使命感
・低自己評価=必要以上に自分を低く捉える
・過度な責任感=悪い事などで自分を責める
・一般化=表面的に思ったことが全てになる
・選択的抽出=特定のものに過集中

……など

また、あらゆることにおいて“優劣・勝ち負け・上下関係”を求めてしまうことを【パワーゲーム思考】と呼び、ACの一つの特徴とも言われています。
彼女を見ていて思ったこと、またやや同様な特徴が見て取れる妻と過ごしていて分かった事は、自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)として持っている特性と本人の先天的性質が、ACの様に見える反応を見せているという点でした。
AS的要因かAC的要因か、どちらにしろ対応は必要ですし、根本として彼女らの発想の起点に要素があるようなので、ひとつひとつ対応していくことにしました。
特に“瞬発的に争う”性質は、自他共に余計なフラストレーションを生んでいるので(特に本人は数日負けを引きずることもある)、リラックスさせる上でも対応を急ぎました。
娘の場合、このパワーゲーム思考の様な行動を取ってしまうのは、大きく分けて3つの理由があったようです。

勝ち負けへの両極思考

プライドや性格的なものではなく、今関わっていることに対して【勝ち・負け】の2つしか認識できていない事が、まず大きな原因だったようです。もう一つはそのどちらかに決した時に、その事実が全てになってしまうこと。
これらが必死さを生み、余裕をそぎ落としていたようです。
娘の場合は意外とここで昔ながらの方法論、【ダメなら参加させない】が有効だったので、いくつかのキーワード付をするくらいで済みました。
具体的には毎晩トランプで遊ぶ時間を作り、勝負する機会に慣れさせます。勝ち負けで感情的になる度に、【ああ、そういう態度をすると勝負する相手が嫌な気持ちになるよ。それならここでおしまい】と告げてあっさり終了。
このやりとりに慣れてきた段階で、今度は【勝ち負けでバカにしたり怒ったりするならそこで終わりね】と最初に注げるようにします。
勝って調子に乗って悪態をつく時は
お、そういう風にすると相手は嫌な気持ちになるね。君も同じでしょ? 勝負に勝っただけで、相手の全てに勝ったわけじゃないよ】など、軽めのうちに釘打ち。
負けて沈み始めたら
負けた時に相手の様子を見るのも面白いよ、いい人か悪い人か分かるよ
負けたのはただのゲームだよ、君自身の全部が負けたわけじゃないよ
などの、自己評価に直結しない着地点を用意するようにキーワード付けします。

瞬発的に順番を競ってしまう

トイレ、歯の仕上げ磨き、お風呂、寝室に上がるための階段など、兄弟で同じタイミングで動く場合、すぐに競争しようとします。
これも問題がなければいいのですが、興奮しすぎて周りが見えなくなったり、数日凹んでしまうようでは弊害としか言いようがありません。なにより毎日何度も当たり前に真剣勝負になるので、何かしら家族が揃うと子供達に無駄な競い合いが生じてリラックスがなくなっていきます。
パッと目に入ったものが全てになる】彼女の特性の一つです。それまでトイレもお風呂も何も考えていなかったのに、兄弟が動くのを視覚でとらえると、もうそれがとてつもなく大きな事実……いや、それしかなくなってしまいます。
飛び出すなどの衝動性は、【10秒ルール】である程度ワンクッションを置く習慣が確立されましたが、兄弟とのバトルとなればちょっと抑えきるのは難しい……。
そこは我が国の最高峰の切り札を使用しました。【年功序列~ねん・こう・じょ・れつ~】競って走りだそうとした瞬間に『大きい順!』この一言で『ああ……』と立ち止まるようになりました。
トドメに【やることをやるだけ、無駄に競ってもえらくない】とキーワード付け。ポイントは我慢させるのではなく、一瞬考える癖を習慣的に入れておく事です。
これを何度か繰り返すうちに、兄弟の場合でも衝動にワンクッション入るようになりました。

膝の取り合い、愛着競争

ひとりが親と話しだすと、すぐに競うように入ってきて会話を阻んでしまう。下の子を抱き上げると、すぐによじ登ろうとしてきて、順番だといっても沈み込んでしまう。
これはなかなか、他の兄弟へのフォローに回りたい時などにややこしくなりますし、家族の会話が成立しなくなるなどの弊害がありました。しかし、彼女が一人の時にスキンシップをとろうとしても、その時には眼中にない状態だったり……。
対策として効果的だったのは【夜のタイマン散歩】でした。
1日に1人づつ、食後私と1対1で散歩する習慣を作り、取り留めのない会話をしながらダラダラ20分程度。夜は夜で世界が違うことと、暗い中での行動は視覚情報が少ないので、娘も会話に集中しやすかったようです。
当たり前の事になるとまた効果が薄れるので、こういったスペシャルタイムを要所要所取り入れながら、様子を見ていきました。
信頼関係が回復してきて、変に演技がかった話の聞き方(いい子ぶる・わかってるフリをする・褒めてもらうためのリアクションに集中する)がなくなった辺りで、長男で大きな成果を得た、【おさるの気持ち】を説明。
兄弟から親を奪うような事はだいぶ無くなりました。
ただし、まだ上記の対策も、環境の変化やお出かけ先などの興奮状態では通用しないことがあるので、その時は落ち着かせるための対策や事前説明の徹底などの対策を組み合わせています。

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  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

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