ASDでACの妻と
アスペルガーのこども2人を持つ
定型夫の研究帳を公開します。

Category:軽度アスペルガーな長男

長男

小学1年生:ストレスからの腹痛・腸炎で入院│アスペな長男の強迫スパイラル

2014-08-21 Category:軽度アスペルガーな長男
初めての夏休み、その終わりにかけて不安定さを爆発させ、親に対してよそよそしくなったり、小パニック状態になっていた長男。学校も始まり、生活に馴染むうちに安定していったが、ある日を境にまた様子がおかしくなった。
今度はよそよそしいどころか、会話も上の空でままならず、親が入室するとそっと背中を向けるようにして避けようとしてくる。眼を合わせようとしないし、その焦点も合っておらず、顔面蒼白で何を聞いても小さく『……ん……』と発するだけで硬直してしまう。
そして深夜には激しいうなされと夜驚症。唸り声を上げながら壁を何度も蹴ったり、その辺にあるものを叩いたり。途中で目を開けてこちらを確認することもあるが、反応は特になく記憶にも残っていなかったようだった。
それらが突如一週間続いたが、親の前でなぜそうなのか、何を考えているのかは絶対に言葉にしようとしなかった。一応熱などを測ってみたがやや微熱。子供の体温では平熱ともとれるギリギリな範囲。特に目立つ症状はないが、本人も何か訴えることはなかった。
ただ様子が様子なので、一応かかりつけの医院に連れて行き、診断を受けたがちょっとした風邪だろうと特に処方もなく帰ってきた。
さらに一週間が経過した時、彼は消え入りそうな声で妻に伝えた。
長男『ぼく、お腹いたい。ずっとちゃぽちゃぽ』
妻『いつから? いつから痛かったの?』
長男『一週間? もっと前から……かも、くだしてる』
妻『なんで早く言わなかったの? 何度も聞いたのに!』
その日、市立の大きな総合病院に連れて行き、より精密な検査を受けに言ったところ、そのまま入院となってしまった。特に何の菌と言うわけでもないが、体調を崩したりストレスが影響して、なんでもない菌に腸が負けたのではないかとの見立てだった。
この小児病棟の入院は、保護者の付き添いが原則であったため、妻と交代で彼に付き添うことになった。入院は一週間。退院後も安静にして投薬を続け、一週間後に完治と診断がくだされた。
■今だから分かること
朝、妻が保育所に娘と次男を送ったら病院で付き添い、夕方にそれまで仕事を担当していた私と交代。夜は数十分~数時間置きにトイレに行く彼に付き添い、24時間点滴をしているため世話をしつつ、排泄物の状態をチェックして表に記す。
夜はほぼ寝ずの番、食事は本人が絶食状態なので、ホールや食堂で売店のお弁当生活。妻と交代したら仮眠を取り仕事を進めるといった生活でした。
結局、何が原因だったのか数値や検査結果からは分かりませんが、おそらくストレスによる免疫低下や、腸の蠕動運動の低下などが炎症を起こすきっかけになったのではないかと思われます。
この当時の彼は夏休み後の様々なイベントに対し、全てに完璧を求めていて、しかしそれがなかなかうまく行かないために一日中それにとらわれていたこと。また、ゆっくりといじめに向かっていくような、彼自身が招いた人間関係のバランス低下が、この辺から彼の忍耐や“これは遊びだ”と誤魔化しきれずに限界が来ていたものと思われます。
本人はそれが意義的には“いじめ”であると気が付かず、しかし、心は拒否を続けていることでストレス症状が現れ始めていたのです。
妻や娘と同じように、彼の場合も自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の特性として、【未解決の問題があると、そこに意識があるないに関わらず、メモリが持って行かれてしまう】という性質があります。それが体調不良などに対する感覚鈍麻を助長し、親からの質問にも思考力が極端に低下していたのではないかと思われます。
つまり彼が自分の体調や気持ちを相談する際に、口ごもってしまったり自分で説明できない時は、大抵体調や気持ちの変化にショックを受けていて、さらにそれ以外の気になる出来事が未完全のまま心にある場合に起こっているのです。
1~2年生の頃は特にこの傾向が強く、相談も報告もできないまま、どんどん一人で深みに入り込み、潰れるまで強迫的な自問や得も言われぬ不快感に没頭していました。親からの問いかけは、その時に正解していても本人が“そうである”とは、メモリ不足から認知できていないために謎かけに拍車をかけ、最早音でしか耳に届いていない状態でした(後になって落ち着いてから一気に言葉を理解したりする)。
腹痛を感じ始めてから、意識のとらわれがそちらに一気に偏り、しかし未解決な問題も抱えたままのためにノックアウトしたというのが真相でしょう。
その証拠に入院3日目で、免疫が戻り病状が回復し始めると笑顔が戻り、通常の会話が成り立つようになったにも関わらず、退院後に学校へ通いだして諸々の案件に触れだすと、また何処かよそよそしい状態に戻って行きました。
ここでようやく、イベント関連に完璧主義を引き起こし、自ら潰れていく様子が決定的となり『もしかして今、学校でなにか頑張って練習してない?』とクローズドに聞けたため進展しました。本人はイベントの成否を気にしていながら、しかし家ではそれを気にしていることに気がつけず、メモリを奪われながら自分と問題を切り離せないために、オーバーワークに陥っていたのだと。
……そりゃあ一年生の子が、自身のこの複雑な認知のズレを整理するのは、不可能でしょう。
結局、私たちの『何か困ってることある?』『学校でなにかあった?』『体調でも悪いの?』などの質問は、ただ混乱を生むオープンクエスチョンでしかなかったということです。
後にこの【本人も気が付かないうちに強迫スパイラルに陥る】パターンには、気持ちと体感覚との結びつけや、気持ちを言葉に変えていく練習を積むことで、問題の知覚から処理までに中継地点を作ることに成功しました。ただ、この頃は他にも多くの問題を抱えていたために、一定の成長を待つ必要がありました。相談や報告のスキルを獲得するのは、これらをクリアしてからです。
そのためにもまず、親が質問上手になることが急務でした。
うなされや夜驚症はどんどん酷くなり、後のいじめ問題発覚をピークに、解決後嘘のようになくなりましたが、今でも時折“考えなくてもいいこと”に頭を支配されている時は、分かりやすく荒れることがあります。
ちなみに入院中に助かった、小学1年生の暇つぶしジャストアイテムは、間違い探し系の絵本やウォーリーを探せなどの簡単なルールのゲームブックと、暗くなると出来なくなる旧ゲームボーイがヒットでした(まだ当時はDSなどは与えていなかったが、どのみちバックライトで画面が明るくなるタイプでは諦めがつかず、過集中や執着を起こす危険性ありかも?)。クイズやなぞなぞの本は難易度が高く、すぐに飽きられてしまいました。

【関連記事】

小学3年生:否定に敏感過ぎる│アスペな長男のふとした自信喪失

スポンサーリンク
信頼感増加・ストレス緩和【オキシトシン】

「オキシトシン」が自閉症などの「自閉スペクトラム症」の症状に効果!
東大医学部の研究チームが実証!
(我が家でも現在使用しています)

拡散のために
▼ランキングサイトに参加しています。クリックすると、順位が上がる仕組みです。お帰りに読んだよーの1ポチおねがいします。
にほんブログ村 発達障がい児育児人気ブログランキング
いつもありがとうございます。
コメントを残す

コメントの方法
1:コメント枠クリックで名前記入欄が出てきます
2:名前記入欄クリックしてメアドと6文字以上のパスを記入(DISQUSなどに登録する必要はありません)
3:記入後、右の矢印をクリックで準備完了
4:コメント書き込み後、右下の『~名前~投稿』クリックで完了
5:メアド以外にもTwitter、Facebook、Google+、DISQUSのアカウントで投稿もできます

※メアドは公開されませんのでご安心をば。
※スパム防止のため認証制にしていますので、表示されるまで時間が掛かります。ご了承ください。

comments powered by Disqus
SWITCH! 生きるのが辛い時のラクになるメソッド

ご案内

サイト内検索

中の人

  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

Mail

※キャリアメール(ezwebやdocomo等の携帯メールアカウント)には返信ができないことがあります。
  • お名前 (必須)
    メールアドレス (必須)
    題名
    メッセージ本文
    画像に表示された文字と数字を入力して下さい。
    captcha