ASDでACの妻と
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Category:軽度アスペルガーな長男

長男

小学2年生:退屈・無言・【何もしない】を恐れる│アスペな長男の強迫観念

2014-11-12 Category:軽度アスペルガーな長男
退屈が好きな人はいないし、人間は【変化がない事がストレスに感じる唯一の動物】と言われるくらい、変化を求める生き物であることは確か。
しかし、わが家の長男の場合は、家族といる時だけそれがズバ抜けて突出した時期があった。特に強く出るのは私【父親】にである。子どもは退屈を嫌がるものだが、彼は何かに追い立てられるようにして常に間を埋めようと必死だった。
父親が近くにいると途端に始まる【何か、何か!】と、目に見えない何かに突き動かされる表情。何かしらのつながりを求めて、彼は話し掛けるきっかけを考え続けていたり、スキがないかをずっと目で追い続ける。
(スキンシップが足りない?)
いや、満足をされた試しはないし、これが始まると逆に私とのスキンシップで感情が昂ぶり、情緒不安定にすらなってしまう。では、私以外の大人にどうであるかというと、人がいる以上は彼は【常に会話なり、遊びなり、何かしていないと不安でしょうがない】という片鱗が見えた。
本人には特に“お父さんだから”などの自覚はなく、気がつくとそうなっているらしい。そして、それらが上手くいかなくなると、彼は激しく落ち込んだり気分を害してしまう。
■今だから分かること
家族への依存とは別に、【何かする】という事に突き動かされている様に見えました。純粋な“遊びたい”とか“構って欲しい”などの時は、この頃にはようやく遠回しながらもそう思わせる発言をしたり出来るようにはなっていたのですが、それとは別に強迫観念のように【何かする】に追い立てられている時があるのです。
いつでもそうであるかというと、パッタリなくなってリラックスしている時期もあれば、ある時期を境に突然始まる等の浮き沈みがありました。
過去には【楽しく=はしゃぐ・大騒ぎする】などその境界線を誤り、自由になっている間はとにかく大騒ぎするような時期もありましたし、まだこの頃には楽しくなると“より刺激を求めるばかりになる”という習性が少し残っていたので、何かそう言った自分の心の落とし所を見失っているタイプの興奮なのかと思っていました。
ただ、こういう時は満足を得ることもなく、言葉も荒くなりがちになります(ただし、悪びれる感じはなく、あっさり口をついて出てしまう感じ)。
え、もう終わり? こんなこと? つまんない
え、これだけ? もっとほかにないの?
“より刺激を求めるばかりになる”パターンと違うのは、大騒ぎをしたがっているわけでもなく、いつもやらない禁止事項をわざわざ犯す様な、【うかがい】がありません。こちらは来客やイベント、普段は行かない場所などの興奮材料がきっかけとなります。
今回の【何かする】は表面的には刺激を求めているので似ていますが、中身は違う反応であった事が後に分かります。具体的にわが家では以下の通りに分け、対応しました。
【より刺激を求めるばかりになる】なパターン

興奮状態から様々な実感が薄くなり、ただ目の前の刺激に“もっと、もっと”と没頭し、より強い刺激で実感を得ようとしながらそこにも意識を保てない状態。主に【何をするための物事か】などの意義がなかったり、他の事に気を取られて見失った時に起こりやすい。
具体的には【例:親戚のお兄さんが来た⇒楽しい⇒もっと楽しい刺激⇒もっともっと(お兄さんに“遊んでもらう”の意義が消失)⇒止めどころを失う⇒疲労し切る・怒られる・情緒不安で泣き出す等の終わりが来るまで】といった経路をたどる。

興奮から求める対象を見失って起きているので、対策としては“意義の消失”を思い出させたり、一度興奮や衝動性を抑える必要がある。隔離や“10秒ルール”が有効。

【何かする】にとらわれるパターン

⇒距離感や関係性に実感がなく、相手とのコミュニケーションに対して、何もしない事で起こる別離・分離不安が主な原因。言わば“手持ち無沙汰に強迫観念を感じている”状態。一般的な大人などでも起こりうる『えっと、どうしてればいいのかな』という小さな対人恐怖の様な反応だが、長男の場合は自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の特性として持つ“人間関係の距離感の苦手”が強く関与している。
具体的には【例:父が同じ部屋にいる⇒“人間関係の距離感の苦手”から別離不安が薄っすらと起こる⇒無意識に距離感や間を埋めるために様々な試みを図る⇒対象は分離不安を感じていないため普通の対応⇒不安の範囲や境界が分からないため満足はしないが絶望もしないため焦燥感だけが残る】という経路をたどる。

【家族とはどういう関係なのか】、【何を求められ・何をするべきなのか】などが他人との境界線を理解するのが苦手なために、【これでOK】という安全地帯を持っていない。対策としては【どこまで望み合って良くて、どこからは迷惑にあたるか】など、空気や通念で流してしまう部分をなるべく具体的な言葉で表現する。

前者は意義や意図をしっかりと明確にした後、様々な問題に実際にぶつかって、再認識したことで自制につなげるためのキーワードや体制づくりに成功しました。時期的には小学校2年生の終わり頃です。する時期しない時期があったのは、学校での生活で【上手くいっている・上手くいっていない】の両極に偏った時に、自分の立ち位置などが揺れたのが原因だったのではないかと思っています。
後者は三年生の秋頃にクリアしました。上記の例に挙げた対策のうち、主に【何を求められ・何をするべきなのか】へのとらわれが強く、彼の受動的な【人に合わせる事で社会性を保つ】という性質がさらに深く縛り付けていたようです。不可解なのは分離不安が原因でありながら、半ばパニックで我を忘れているため、サックリとキツイ言葉を放つ所でしたが、色々と特性を理解して本当の意味で『悪気はない』が分かった時に謎は解けました。
ふたつの反応は同時期に発生し、表面的にはほとんど見分けがつかなかったものの、対応としては別だったので今回分けてまとめてみました。

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  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

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