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手記

謝りたくない・非を認めたくない│ASDソーシャルスキル

2014-11-13 Category:手記
自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)当事者の特性や性質、また、以下の二つが混在することがありますが、おおまかに謝るのが【恐い】パターンと、罪が【恐い】パターンとに別れるような気がします。
A:謝るのが【恐い】パターン

謝るのが【恐い】パターンは『謝っても許してもらえないのでは・言い分があるのに全てを認めてしまう事になるのでは』という不安感が強い。【謝らない】のではなく、【先を恐れて謝れない】傾向にある。フリーズに陥りやすいが、ハマり込むと全てを放り出したり、諦めるなどの極端な放棄をすることがある。
B:罪が【恐い】パターン

罪が【恐い】パターンは『自分はわざとじゃない・教えてくれなかったのが悪い』など、“罪・誤・否”といった責任問題に自分が陥ることを、段階なく極端にとらえていて、些細な非でも防御しようとする傾向がある。善悪が極端で段階が無いために、『どれくらいの部があるか』などに余裕のない『切った張った』の世界観があり、マイナスに陥らない様に必死になってしまう。発覚後、罪の有無で止まっているので、まず謝る姿勢を見せることで丸く収め、情状のうちに正当な立場に印象を誘導するなどの発想がない。

A:なぜ『謝るのが恐い』のか

【ごめんなさい】などの謝罪の言葉に段階がなく、【許す/許さない】などの断罪のためのアタックの様になってしまっている事が考えられます。
・ちょっと前を通る時の『ごめんなさい』
・人に軽くぶつかってしまった時の『ごめんなさい』
・ちょっと迷惑だったかな? という時の『ごめんなさい』
・怒っている人を落ち着かせるための『ごめんなさい』
・自分の背負った罪を赦してもらうための『ごめんなさい』

・全ての罪を背負い、全てを諦めた末の断末魔の『ごめんなさい』

まず、【良い・悪い】自体があやふやで変動していくものなので、一つ一つの場面にランクは付けられませんし、お決まりの流れなどを確定することは出来ません。かえって融通の聞かないシステムになってしまいます。
【許可を得る】~【断罪】までの様々な段階は、その時々の柔軟な物になるものです。
だから【ごめんなさい………◯◯だったんです】と、自分の真意を伝えやすくするために“ほぐす”ためのごめんなさいも許されます。シチュエーションによって、間の【………】の長さが変わることは多々ありますが、黙秘や怒りの時間を伸ばすよりは確実に可能性が広がります。多くの人はこのタイミングを何度も失敗しながら覚えていっているのではないでしょうか?
【謝っても許されないのでは?】と考えて黙るよりは、【“ほぐす”ためのごめんなさい】を口にしてから、【怒らせるつもりではなかった】など、今心を痛めている部分を話してしまった方が不安な時間をお互いにカットすることになります。ここでも【断罪】ではないので、取り繕うなどの考えは無意識のうちに言い訳を生み出してしまうということです。ポイントはそうなった状況や今の気持ちをしっかり相手に説明すること。

B:なぜ『罪が恐い』のか

【評価は他人がするもの】と無意識のうちに人目を気にしている場合や、【どっちが上、どっちが下】などのパワーゲームに陥っている場合があります。そのため、自分にも非がある事を理解している時ほど、頑なに【罪を認める】事に拒否反応を起こしてしまいます。
また、特性により両極思考を持っていて、【白か黒か】【全か無か】などにとらわれてしまい、そこから考えが進まなくなってしまいます。場合によっては相手にも非がある事を探し、自分に降りかかる【罪】自体を薄めるためのバランス調整を行おうとすることも(ちなみにこの記事を読んで、自分の感覚と【恐い】という表現が合わなかった時に、『恐いんじゃないし、違うし』と思った時に、残りの全ての内容を頭ごなしに否定する姿勢に立つなども『0か100か』です)。
まず突発的な防御に陥らないように、自分の気持ちや立ち位置などを書き残すなどして理解し、自分の感情がどうして動いているのかを把握することが近道かもしれません。
なぜ、今自分の胸が騒いでいるのか
自分の心の動きが分からない事は、想像以上に不安症状を作り出します。突発的な怒りや焦りの多くは、こうした自分の気持ちを見失った時の不安感が発端となっているのではないでしょうか?
これはASDに限らず、定型発達者にも同じく見られる人間共通の反応です。
また、頭で考えるよりも文字に残す方が、格段に掴みやすくなる事があるようです。メモ程度の気持ちで、構えずにサラサラ書き留めていくと、どんどん移り変わっていく思考を後で見返すなどが出来るようになります。
これが思いの外、自分を理解するのに役立つことがあります。

【ごめんなさい】は折れる事じゃないが認めなくてもいい

上記の様に【ごめんなさい】には様々な段階があり、断罪のための告白ではありません。人間関係をスムーズにするための便利な言葉でもあります。
ただ、どうしてもそこで抵抗を感じたり、不安に思う場合は何度でも【自分はどう思っているか・どうしたいか】など、相手の評価などを抜きに自分を冷静に見つめるようにするといいかもしれません。
また、自分が悪くない時は謝る必要はありません。本当に曲げられない考えや、防ぐための努力の上で、自信をもって【謝りたくない】という時はその罪に対して謝る必要はありません。
ただ、人間関係をスムーズにするためには、【不快にさせた】事には謝っておくことも大事です。
『不快にさせてしまったことは申し訳ありません。でも、~~だけは~~だから変えられません』
【分からない事が不安になる】のは相手も同じです。合わせてなぜ“そこについては受け入れられない”と考えていることを伝えることも柔らかくする方法のひとつです(※ここで“どうせあなたには理解できないでしょうけど”的な態度は火に油です)。
つまり、定型者が通常一般的にタイミングよく謝っているのは、そのものの責任を全て背負った上でさばけるとか、怒らせないタイミングがうまいとかのテクニックではなく
・説明する責任を果たす
・理由などを話す前に流れを良くする
・不快にさせた部分は謝り、非は正当な範囲で収める

・事後の人間関係も保つ

と言った項目をクリアし、スムーズにするために【ごめんなさい】の活用をポイントごとにしていると考えると、毎度完璧な計算の上で会話などをしているわけではない事が分かりやすくなるかもしれません。そのために相手に【話を冷静に聞いてもらう】【状況を説明する】事は、実際この項目をほとんど消化していることになります。【断罪】はこれらが進んだ先の落ち着いた所で下されるものです。

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  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

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