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Category:アスペルガーな娘

6歳:小学校入学準備とトレーニング│自閉症スペクトラムな娘の場合

2014-10-01 Category:アスペルガーな娘
娘も来年からいよいよ小学生。
自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の特性としては、“人との距離感に認識や認知のズレがある”という点が強く、家庭で大きな問題・保育所ではそれに関連する時にやや問題になりがちでしたが、家庭でのリラックスを獲得した今、保育所でも連動して多くのことがクリアできつつあります。
昨年末辺りから動き出したこの流れを受け、現在は様子を見つつ“努力出来る事・やってみないと分からない事”を明確にしていきながら一緒に取り組んでいます。
今回はそんなわが家の小学校入学準備の様子をまとめてみたいと思います。

人の話を聞く・物事に集中する

長男の時もそうでしたが、娘の場合もふだん一般的な遊び方をしている時や、お絵かきなどの作業をしている時はそうでもないのですが、“勉強・大人の話を聞く・これからの大事な決まり事を知る”などのかしこまった状況になると、とたんに転動(注意が度々それる)が始まってしまいます。
これは長男の時で理解しましたし、その分現在の娘にもすでに理解できているので特に大きな問題ではありません。この行動の真意は【ちゃんと聞かなきゃ】という、相手に合わせた態度を取ろうとしてその度合いを見誤り、【気を使う】状態にまでかしこまっています。
また、【なぜそれをしなくてはいけないのか】の意図が飲み込めていない場合にも起こります。
【話を聞く】事に対する認識をすり合わせるポイントは
・話を聞いている態度より、話を聞いて分かろうとする
・話を始めたら何よりも分かろうとするのが優先で、手は膝の上
・先生や大人はみんなに話しているが、それは君にも皆にもひとりひとりに話している
・先生はひとり、子どもはたくさん。説明するのが大変だから聞く事で協力しよう

・よく分からないでみんなの真似をしたり、教えてもらうのを待っていると賢くなれない。一番に理解しようと頑張る

上記は保育所や子ども会などのイベントでも実践訓練を積めますので、焦らずに何度でも確認したりイラストにしながら摺り合わせていきます。この摺り合わせの時に“どうして学校へ行くのか”“どうして勉強をするのか”“どうしてみんなと合わせなければならないのか”を合わせて説明しています。

意図の解説例

【どうして学校へ行くのか】
⇒大人になるために絶対に必要になる勉強や、約束を守る力をつけなければいけない。小学校と中学校は子どもは通わなければいけないルールになっている。厳しく聞こえるかもしれないけど、実際はみんなと楽しくゆっくり時間を掛けて憶えていけるから、まずはしっかり話を聞いて分かろうとすること。
【どうして勉強をするのか】
⇒ただ大人になるだけじゃなくて、博士になるにもアイドルになるにも、知っておかなきゃいけないことがある。例えば博士なら難しい計算をするために算数の力が必要で、人に説明するために国語の力が必要。それに時々絵を描く事や細かい作業も必要になるから図工の力も必要になる。
アイドルもただ可愛いからなれる訳じゃなくて、歌を歌うために音楽の力が必要で、ダンスするには体育の力が必要。みんなが求めている物を分かるためには社会の力も必要になることがある。
たくさん憶えなきゃいけないようだし、ひとつひとつ憶えていくのは大変そうだけど、学校に通って勉強を楽しんでいればいつの間にか憶えているから不思議。
【どうしてみんなと合わせなければならないのか】
⇒一人でやるより、みんなでやった方が早かったり、うまくいくことが多い。そう言う時にみんなと一緒にいる練習が出来ていないと、手の借り方とか助けてもらう方法が分からない。それに先生の言葉や教科書では分かりにくいのに、誰かがそれをやっているのを見たら一発で分かることもある。一人で考えられるようになるまではみんなでやった方が上手く行きやすい。
でも、ただただ合わせてると面倒くさくなる。どうして面倒くさいと思うのかを時々考えるといい。

療育との連携

以前WISC-Ⅳ(ウィスク・フォー:知能テストの一種)を受けた際、娘は全体的に知能は平均もしくは一部に高めの推移が見られました。その境界の中で、やや言語理解(言葉からの理解や推理力)が低く出ていたため、言語の専門の先生から複数のテストを受けつつ、“何が要因で言語理解が低目に出たのか”を割り出そうとしています。
現在受けているテストは、質問一応答関連検査、LCスケール、PVT-Rなど、複合的に行っていただいています。質問一応答関連検査は会話形式の中から『誰・なに・どこ』などの質問を繰り返して会話での認知力を測るもの。LCスケールは0~6歳児用のテストで、絵や特定の設定でのお話から『なにをするものか』や『どっちがどうなった』というような状況把握や推理を見て、コミュニケーション能力を測るもの。PVT-R(語彙の理解力)は特定の言葉に関連する物を、複数のイラストの中から選ばせることで、会話に必要な語彙力を測るもの。
これらを長いものは複数回に分けて、少しずつ彼女のコミュニケーションや言葉の使い方に関する特徴を探っています。
ここまでで明確になってきた彼女の弱点としては、『言葉から理解できないと言うより、言葉を理解して聞こうとしていない』『例題を見せられただけでは実感が沸かず、一度やろうと思考した上で例題を見ないと結びつかない』『同じ話の続きから言葉足らずで説明を求められると、連続した質問と取れず、直近の言葉から連想して独特な答えを導き出してしまう』などです。
まだ途中なのでハッキリとは言えませんが、上記の【人の話を聞く・物事に集中する】で意思や意図を摺り合わせることで一定のクリアが見られる事もあって、“言葉”に遅れがあるというより、やはり“立ち位置”が不明瞭なのかなぁとも思えます。
先日の運動会でも“立場”を明確に打ち出したことで良い結果が出ていたので、気が早い様ですが裏付けにもなりそうな気がしています。

読み書き・数

読み書きは本人が興味を持ちだしてから、一気に進んで来たのでこれといって練習を積んだということはありません。元々興味が無いようでありながらも、ひらがなの一部は頭の中で文字と音が一致していたようで、文字ブーム到来からすぐに声に出す様になりました(そのブーム到来は微妙に遅れていたが)。
数字の読みはできていて、個数を数えたり、合わせて分けるなどの概念も自然と芽生えていたので心配はしていません(おやつ好きで兄弟多いから故のスキルか?)。数字の書き方などに関しては文字と同様、ひと通り書き順に合わせて手習い程度には教えましたが、小学校に向けての事前学習とまでは行かないレベルです。
ただ、本人は意外とドリル好きで、興味が湧く分野があるとガガッと解いていたり、スッと冷めているなどのバラつきはあるものの、全体的には机に向かう素質は見受けられています。保育所のお昼寝もなくなったので、土日のその時間を少しずつドリルの時間に定着させていこうと画策中です。
そして、実は彼女にとって何より学習になっていると思われるのは、私の部屋から彼女が持ちだしている漫画です。漫画は漢字にはルビが振ってありますし、話の流れで分からない言葉も多少推理できるようです。また、勉強や考えなければいけないことでもないので、わからない所をよく質問しに来ます。
今のところ長男と娘が気に入って何度も反復して読み込んでいるのは、『よつばと! 著:あずまきよひこ 出版:アスキー・メディアワークス』です。この作品の主人公は5歳の女の子で、天真爛漫で子供らしい思い込みやジレンマを持ったり、感情豊かなキャラクター設定なので、彼らは非常に感情移入がしやすい様です。ストーリーも特に難しい設定があるわけでなく、一話完結の日常を追った形式になっているので、彼らも理解がしやすく、いつでも手が出せる手軽さがマッチしています。
娘は漫画を読むようになってから、語彙力が上がってきたように思います。
(……実は私も幼稚園の頃に、兄弟の読んでいた少年誌や単行本で、字の読み書きの骨組みを獲得した口です)

入学しなければわからないこと

彼女の【苦手】には、“その時、そう思い込んでしまった”が非常に大きなポイントになります。その時のコンディションによって、出来るものも出来なかったり、出来なかったものが出来たりとバラつきが起こりやすいのが特徴です。
そこでの自己評価の低下や、不機嫌などが人間関係に直結していく可能性は想定出来ますし、そこのコントロールが課題になってくる事は覚悟しています。ただ、それが出るかどうかはクラスの雰囲気や担任の先生との相性、最初の手応えや先入観など不確定要素が盛りだくさん……。
こればかりは入学してみないと分かりません。
分かることから対応していくしかないので、今は一つ一つ“何をするべきか”を追うより、“立場”と“意図”を理解してもらうことで、自分が関わることに実感を持ってもらうことが目標となっています。

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  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

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