ASDでACの妻と
アスペルガーのこども2人を持つ
定型夫の研究帳を公開します。

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手記

お出かけ・旅行・運動会等のイベントに参加するか否か│自閉症スペクトラム

2014-09-25 Category:手記
新しい事や環境の変化が苦手だったり、眩しかったり騒音がある場所などで疲れやすいなど、自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)にはおでかけやイベントに苦手な要素が含まれることがあります。
特に子どもの場合は、自身でも何が嫌で、今自分がどんな気持ちであるのか伝えることができません。だから本人は当初興味を持っていたり、参加したがったとしても、現地で一般的に求められる【刺激】として楽しめるかは別になってしまうこともあるようです。
『この時期はこういう催事をするもの』
『運動会・遠足は子どものビッグイベント』
『たまには温泉ぐらい行きたいよね』
『お祭りは楽しいよね』

『家族と言えばデパートじゃね?』

わが家のASD当事者である、長男と娘は(時折、妻も)こういった、社会的に参加を求められる場面で、それぞれのつまづき方をしていました。今回は彼らの幼い頃からの流れと、どうこういった催事に馴染んでこれたかをまとめてみたいと思います。

休日のおでかけ・遠出

乳幼児となれば、出かけられる場所はある程度制限がついてきますし、かかる時間も本人の耐久力も予想がつきます。困るのは2~3歳の頃からのお出かけです。デパートのゲームコーナーやキッズルームなどでは、これくらいの年頃の子も見かけるようになるので、『そろそろうちもこういう所に』と考え始めたりします。
まず、わが家での失敗談
最初は楽しそうに見えたのに、ふと気がつくと怯えきったような表情で固まっている
(フリーズ。騒音や興奮を処理し切れず、環境にアップアップになってしまった)
遊びに夢中になり過ぎ、全身汗だくで駆けまわり、行方不明
(脱走。刺激に一瞬で興奮し、さらに求めていくうちに、“どこまでやっていい”を見失う)

遊ぶことに夢中になり過ぎ、粗相をしてしまう
(感覚鈍麻。元々体からの訴えに鈍感だが、遊びの興奮で余計に分からなくなる)

この状態になるとまず会話が通じなくなります。刺激よりも不安の方が感じやすいタイプなのか、ふたりとも癇癪を起こして聞こうとしないなどはありませんでしたが、心ここにあらずであいづちは打てても瞳孔は開きっぱなし。
そして何より被害が大きかったのが、この後の反動です。興奮状態が冷めた途端にガックリとテンションが下がり、グズりが激しくなったり黄昏泣きの様な、本人もなぜ泣いているのか分からないような癇癪泣きに移行してしまいます。その上、日中の興奮を上手く処理しきれないのか、眠りも浅くなりやすく、夜驚症や中途覚醒が続き、じんわりと体力を奪われてしまいます。
興奮で我を忘れオーバーワークになり、その後の処理も追いつかないうちに次の日常がやって来てしまうために、余裕がどんどん削られてしまうのです。
わが家での対策としては【ちゃんと楽しめるようになってから】と、一般的な家庭像とは離れ、逆に近所の小さな公園や散歩で、雑踏慣れしてもらうことからがスタートでした。これは親としても他の家族の要素がうかがいやすく、情報収集がしやすかったのもポイントです。
時折、興奮する遊びをけしかけ(急な駆けっこや、飛び回るなど)、疲れるのを感じさせる事を繰り返し、『ほら、それ以上やるとこの前の~~の時みたいに、疲れてすぐに遊べなくなっちゃうよ』など、ボーダーラインを明確にして行きました。
ただ、全て近場でとなると、彼らの【何か】の成長を阻害しかねないと思ったので、たま~にお互い体力がある時の、連休の初日か中日に人の多い場所に遊びに行き、つぶれる覚悟で全身全霊遊びました。数日潰れない程度にコントロールが利くようになったのは、小学校2年生程度のあたりからです(それでもビッグイベントには弱い)。

学校イベント関連・地域・冠婚葬祭など

これらはなかなか避けられるものではないので、出来る限り参加をしていきますが、そうも行かない場合もあります。確実に参加不可能(体調不良を起こす・グズる・パニック・刺激を求めて騒ぐ等)だと予想されるものは、協力できることはしっかりして、本人の参加を見合わせたり、不参加を申し出ていました。参加できないものは、こちらで多めに協力をしておくと、周囲の理解が得られたりなど、本人の周りの環境が整いやすくなります。
ただ、本人の運動会や遠足など、子供同士の社会性に関わるものは、必ず参加しています。その際も【ちゃんと楽しめるようになってから】は必要で、次のような流れで対応していきました。
数日前からスケジュールを説明
“よく分からない”不安で余計な消耗をさせないよう、何度でも説明しつつ、明らかに分かっていながら質問を繰り返してくるときは、“認証が欲しい”のだと受け止めて、逆に『どうなんだっけ?』と聞き返し正解を言わせて確証を得させる

当日のやるべき事と立場を説明
『今日は応援に行くけど、君が今までの練習通り、頑張って上手に出来るのを見に行くんだからね』とか『色んなお父さんお母さんが来てるけど、みんな自分の子どもを見に来てるだけだから、君は君でお父さんお母さんに頑張っている姿を見せてね』など。また、誰の話に耳を向けて聞くべきかなど、集中する先を明確にしておくのも有効です。

……正直、娘は昨年末まで激しく不安定だったため、データが取りきれていません。ただ、昨年の運動会で大きく失敗し(途中グズグズでふてくされ、参加を放棄)、妻に上記の『やるべき事と立場』を本気で説き伏せられて以降、イベントでの失敗はなくなっています。
毎度運動会は荒れやすいイベントだったので、結果が出るのは今年の秋となるでしょう。
長男は当初、イベントなどで『自分が何をするべきか』を見失いやすかったため、呆然としていたりキョロキョロしていて目立つなどがありました。その後、完璧を求めるようになり、それが参加への不安感やクヨクヨにつながりましたが、失敗の楽しみ方を知って以来は全く問題がなくなりました。むしろ今では雰囲気を作り出す引っ張り役になっているようです。
当日に近づくに連れてどんどん不安定になったのに、終わって車に乗っている頃にはスカッとしているなど、本人が成長してくると何に対して不安定になっていたのかが分かりやすくなっていく事がよくありました。分からないで不安に飲まれているうちは、なかなか手が出せないのも本人の自覚の問題があるかもしれません。

家族旅行

長男が生まれてから8年。冠婚葬祭や里帰り以外でわが家が旅行に行けたのは2回です。1度目は一泊二日の観光旅行で、車内泊・食事もその都度近い所と、スケジュールを完全にこちらがコントロールできる方式をとりました。睡眠が浅くなりがちなので疲れやすいですが、他を気にすることがないので心理的な疲れは起きにくいのが利点でした。
二度目は娘が2歳後半、次男が0歳。比較的娘が安定していた時期です。思い切って決行。場所はいくらでも気分転換が出来るよう、海の目の前の宿泊施設を選びました(砂浜を歩くのは負担が大きいので、子どももぐっすり)。
途中、娘が『いつ帰るのか?』と不満を漏らしましたが、それ以上の癇癪なども起こらず、長めのお風呂から上がった頃にはうつらうつら。問題は特に起こりませんでした。
その後、娘の問題が大きくなり、一定時間を共に過ごすことがお互いに負担になってしまったため、それ以来旅行には出かけていません。ただ、ここまで冠婚葬祭や里帰りの成功があり、ほぼ問題は感じていません。
ポイントはスケジューリングの徹底と、予定変更の際の納得を必ず得てから動くということでした。言葉やイラストからの説明で理解できるようになり【ちゃんと楽しめるようになってから】となるには、長男は5歳・娘の場合は6歳までかかったということになります。

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  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

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