ASDでACの妻と
アスペルガーのこども2人を持つ
定型夫の研究帳を公開します。

Category:定型な次男

次男

定型発達の次男1~2歳との違い

2014-03-11 Category:定型な次男

話せば分かる

保育所にも通い始めた次男。
保育士さんに『話せば分かるのがすごいですね』と言われるまで気が付かなかった。
確かに1歳にしてこの物分かりの良さはなんだろう?
『イヤイヤ』しようにも、そうできない理由を話すと一発で理解する。代替案を受け入れる。
上ふたりで苦労したせいか、逆に新生児期から手の掛からない次男の、この理解力の速さに気が付かず。
感情の起伏はわかりやすいし、何が出来なくてこんがらがっているのかも分かる。
パニックをおこさないだけで、こんなにも話が伝わるものなのかと驚いたのもこの時期です。
『ああ、赤ちゃんって、抱っこすれば泣き止むのか』から続いた発見でした。
そして同時に分かったこと。
これは定型発達の次男のポテンシャルが高いこともありますが、
『上ふたりに混乱を与えないようにしていた話し方や説明が定型次男にはテキメンだった』
ということ。
自閉症スペクトラム(アスペルガー)の子は、
『これからの予定』『やるべきこと』『どこからどこまで』など、他との関わりに影響する行動予定が立たないと困惑する傾向があります。
例えば食事の時に『早く食べなさい』は上ふたりには通用しないので、『◯◯までに食べ終わりなさい』など、指示が的確で取り違いや、意味が重複することばを避ける必要があります。
次男も自然とこのスタンスで接していたからか、無闇に反抗したりすることもありませんでした。
本人的には大人のいうことが理解しやすかったので、最初からわかりにくいものを遠ざける必要がなかったのかもしれません。
この『理解できれば遠ざけようとしない』という事実の発見も、後の上ふたりとのつきあいかたや、妻への説明の仕方のヒントにもなりました。

理解が速いからこその『影響されやすさ』

しかし、良い面ばかりではなく、定型の次男は空気読みで学習してしまうがために、長男や娘の行動を模倣し始めます。
父親に強い依存心を持っている長男と娘。
特に長男は父親が入室した時、すぐに『かまってもらわなきゃ』となり、ドアを開けるなり何かを話しかけようと頭をひねり出します。
元気な時はよいけれど、長男本人が疲れていたり具合の悪い時は、それが重荷になるので逆に逃げようとしたり、見ないふりをしたり。逆に話しかけられただけでオドオド。
さらにそうしてしまったことを自覚すると、今度は激しく落ち込み、自力での回復は不可能に。
娘の場合は『正され嫌い』からくる『とらわれ』と、父親への『希望や先入観』とのズレが原因で、緊張状態を作り出すことがほとんど。ひどい場合はあからさまに別室に逃げたりします。
つまり次男からすれば、私がリビングに現れると兄と姉がすぐとなりで緊張を始めるわけで、次男も『え、何か怖いことでもおきるの?』と父親の存在を必要以上に意識することになります。
変に刺激したら余計に上ふたりがパニクるかなぁと静観したのが逆効果でした……。
気が付くと次男も私が入室すると構えるクセが付いてしまったのです。
父親と遊びたいのに兄姉は緊張状態。いきなり空気が変わるから自分もこわばる。結局本人のフラストレーションがたまり、グズグズが爆発して限界に……。
『合わせなくていい』『我慢しなくて良い』を理解した後は自分から話しかけて来れるように回復。通常運転に戻りました。空気読みがアダとなった事件でした。

妻の苦手意識・アスペ母の影響

長男と娘は要望の内容が荒唐無稽であったりすることが多い反面、要望をぶつけてくる時は『構って欲しいだけ』などのシンプルな動機が多いため、妻もある程度余裕をもって対応したり拒否したりできます。
ただ、次男の場合は『これはまだ怒ってないからもうちょっとお願いできるかな?』とか『これがダメならこれを代替案で受けるが?』などの、2段構えなお願いの仕方があり、妻にはそれをどう断っていいのかわかりません。
『これはダメ、これはいい』
『良いことは褒める、悪いことは叱る』
は出来ても、
『ぴしっとメリハリつけて言う時は言わなきゃ』
『ワガママはダメだけど、ちゃんとお願いできた時は褒めてあげる』
など、曖昧だったりともすれば矛盾しかねない姿勢が求められると、途端にフリーズしてしまいます。
自閉症スペクトラム(アスペルガー)の『曖昧表現・二重言葉』の苦手な傾向が、妻にも見られるため、反応できなくなってしまうのです。
また、子どもたちへの指示に終わりを作ることにも苦手意識があります(いつからいつまでに終わらせるとか、ここまでできたら終わりとか)。
上ふたりはそれでも指示になっているので従いますが、次男はその指示を柔軟に回避しようとしたりしますし、親に何かして欲しい時にストレートに頼まないことがあります。
私からすると『声のトーンがねちっこいときは構って欲しいだけ』とか、しかめっ面で抑揚がない時は『不機嫌なだけ』など、見極めるポイントがあり、手がなければ『よーしよし、かまってちゃんだなオイ!』など、対応が出来ます。そしてほとんどそう言った意識がなく、反射的に行動できます。
しかし妻の場合は『これはちゃんとお願い出来ていることだけど、受け入れるべきなのかどうか……』など、まるで訪問販売と契約を結ぶかのような慎重姿勢で望んでしまいフリーズ。結局要求を受け入れてもらえなかった子どもは余計にグネグネへそを曲げることになります。

実は妻にも波がある

上記の次男との掛け合いも、妻の調子が良い時は問題なくできています。
しかし、急にこれができなくなる時期があります。
それは上ふたりが不安定になる時期と重なります。
上ふたりは1年の内、数回、どうしても不安定になる時期があります。不安定といってもいきなり沈み込んだりなどではなく、どこか『ぼーっと』しやすくなり、失敗や悪い癖が出やすくなる状態。
結果的に自信を失うようなことがあると大きくつまずき、回復に数週間~数ヶ月かかる大事になるのですが、妻もそのサイクルによく乗っています。
最初はてっきり妻が子育てで疲れ『柔軟に動けていないだけ』だと思っていましたが、次男との掛け合いを見ていて、上ふたりと同じ波に飲まれていることがわかったのです。

そしてそれが妻の発達障害を突き止めるきっかけになりました。

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  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

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