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Category:アスペルガーな娘

6歳:入学準備!サポートブックで先生との連携を考える

2015-03-27 Category:アスペルガーな娘

早いもので、いよいよ娘も小学校入学間近。いろいろと準備を進める中、最も重要となるであろう物の作成に入りました。

サポートブック】です。

サポートブックとは学校の先生や習い事などの講師、また親しい支援者など、深く関わる事がある方々へ渡す、当事者を理解しやすくするためのガイドのようなもの。

保育所の頃は送り迎えなどのタイミングで、密に先生方と連携をとってこれましたが、小学校だとやや先生との距離ができるため、ちょっとそうも行かないものです。

療育の先生から薦めていただき、書式ももらえたので作成することにしました。サポートブックは小学生~高校生といった学生の間だけでなく、その後の人生にもちょっとした支えになる可能性がありますし、まとめているうちに新たな発見があったりします。

保護者や支援者だけでなく、自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)当事者自身が作成してみるのも良いかもしれません。

何を書けばいいか

書式は検索するとたくさん出てきます。見本を元に本人の気質や特性、好みや趣向、対応として効果的な方法などをまとめていくのが基本形。

ただ、書き始めにちょっと戸惑うかもしれません。

どこから話せばいいのか分からない

……他人にその特性や行動パターンを説明するのに、相手がASDの特性を理解できていないと、伝わりにくいことがあるからです。

例えば【どこまで】の境界線が甘い場合、起きていることやパッと見の判断では、『それほど気にすることでもないのでは?』と流されてしまうことがあります。

特に年齢が低い場合など、他の子も似たような行動をしていれば、なおさら目立ちにくくなります。

しかし、ASD当事者本人の中では、切り替えが上手く行かず、過集中から疲労を溜めていってしまうなんてことも。また、一度やった事を日常化しようと、何度でも繰り返そうとし阻害されることに強く憤りを持つこともあります。

自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の特性と、本人の行動などが見えにくいところでリンクしていたりするので、まずは特性をなるべくわかりやすく伝える事を考えると整理しやすくなります。

特性を分かりやすく説明する三大柱

ASDの特性だけを話せば膨大になりますし、本人の特性だけを話すのでは、個性なのか特性なのかがわかりにくい。と、いうことでザックリと生活に起こりやすい特性を3つの段階に分けて説明することにしました。

1:ASD特性のうちの特徴的なもの
2:ASD当事者にありがちな行動パターン

3:本人の特徴

こうして分けることで、娘の行動や特徴的な言い回しなどが、“2に近いやつ”とか“1の~~が関わっているからです”と一言を添えるだけで、特性との関連性がわかりやすくなります。

と、いうことでサポートブックに、こちらの図を添付することにしました。

サポートブック

PDFはこちら⇒サポートブック用3大柱

この三大柱は今までいろんな所で説明しているうちに、こう分けて説明すると伝わりやすかったと感じた手順でもあります。

低学年サポートの有用性

長男の時は担任の先生とは別に、補佐としてもう一人先生がついてくださる【低学年サポート】という制度がありました。

やや転動気味だった長男ですが、ノートを取るタイミングや【今何するか】を、行動スタート時にサポートしていただいたのが非常に効果的でした。長男の場合は一度行動様式として頭に入れば、しっかりと集中して取り組めるのですが、入りきっていない時はボーっとしたり、集中力が切れてしまう傾向があったのです。

今回も娘が入学の際は、低学年サポートの先生にも予めお会いできればと思っていたのですが、残念ながら娘の学年は人数が少なく、規定外のためこの制度が受けられなくなってしまいました(あまりのがっくり感にアゴ外れるかと)。

なおさらサポートブックの必要性が高まった感じです。

どんなサポートを望むのか

サポートブックの前に、昨年からもうすでに2回ほど学校へは相談にいってます。

これは保育所の頃にもあったことですが、先生方も不安になりやすく、こちらが望んでいることを、やや過大に受け取ってしまわれることがありました。

こちらとしては
家での成功パターンを共有すれば、周囲が戸惑う事が少なくなるし、本人も安定できるかもしれない
というスタンスです。

しかし、どこか先生に緊張が見られることがありました。
繊細な問題だし、これができなかったらクレームが出るのでは
そんな感じの責任感の様なものが見え隠れ。

本当に先生方はいつも大変な責任感の中、頑張っておられるんだなあと思います。ただ、私の意図とはちょっと違いますので、一言添えさせていただきました。

本人がASDだから、絶対にこうやって対応して欲しいなどの特別視の要望ではなく、本人はもちろん、先生方や他のお友達を含めた周囲の環境全体が丸く収まっていくことを私達は望んでいます。

ですから、この相談の中で出てくる言葉は、要望ではなく先々を明るくするための作戦会議だと考えていただけますか?

大人同士の立場でも、お互いにすっぱりと言いにくい部分があったりして、妙な距離感で話が進むことがありますが、こうしてこちらのスタンスをハッキリさせるとすっきりします。
【関連記事】

6歳:療育との関わり方・保育所との連携│アスペルガーな娘の診断からの流れ

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  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

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