ASDでACの妻と
アスペルガーのこども2人を持つ
定型夫の研究帳を公開します。

Category:軽度アスペルガーな長男

長男

5歳:ひどく優柔不断で繊細過ぎるメソメソ期間│不安症の裏側

2014-04-21 Category:軽度アスペルガーな長男
『どっちがいい?』
選択を迫られると、些細なことでも煙が出るまで悩む。軽い気持ちで『今夜なに食べたい?』すら危ない。メモリがそこに大きく持って行かれて、他の事への反応がガタ落ちになってしまう。しかも数日後に『やっぱり~~が良かった』なんて数日掛けて言い出すことも。
また、普段わかりきっているような事でも、大人が近くにいると
『これでいいの? これでいいの?』
と手元を見なくなってしまうため、人の多い場所でのゲームなどでオドオドしてしまう。そして、その判断力の弱さを突かれると、
『どうしてそんなこと言うのぉ~』
とメソメソ泣きだしてしまう。
■今だから分かること
これは6歳を過ぎる頃には、いつのまにやらなくなっていました。
原因として考えられることといえば『0か100か』『マルかバツか』の両極的な発想が、年齢的に求められる社会性の中で、多くの矛盾を生み出していたではないかと。だからただでさえ悩んで決めたことなのに、『遅い』や『優柔不断』と言われると、相当に悔しかったものと思われます。
ふつうの子よりも難問として戦っていたのですから……。
つまり、社会通念上に言われる『びびり』とか『男らしい・らしくない』とは違う範疇での問題です。その証拠なのか、当時、彼の優柔不断に対して、打開策につながっていたアドバイスは
選ばなかった方は次の楽しみにすればいい
などの【生きるか死ぬかの話じゃない】と認識させることだった様に思います(実際本人はそれぐらい大きく受け止めていたふしが……)。
人の多い場所でのオドオド状態は、『行き当たりばったり』の楽しさや、失敗から生まれる楽しさを強調して伝えていました。とあるイベントでゲームに参加し、彼の失敗から会場を沸かす(笑いがとれた)事があり、
それ以来、何か吹っ切れたように『行き当たりばったり』を楽しめたようです。
なんだか若手芸人の『吹っ切れた』エピソードのようですが、彼の中で、『0か100か』以外の事実との遊び方に、折り合いがついたということかも知れません。

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  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

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