ASDでACの妻と
アスペルガーのこども2人を持つ
定型夫の研究帳を公開します。

Category:アスペルガーな娘

6歳:物事に飛びつく・叶わないと癇癪を起こすパターン

2015-02-16 Category:アスペルガーな娘
ある朝の事。次男が妻に小さな嘘をついた。
次男『ぼく、のどがいたいから、アメがほしい』
4歳の彼が最近使う論法で、こうすることで母親が自分の思う通りに動いてくれることと、甘い思いができるという両得な謀略である。ただ、これは見逃せない点がある。
妻『……本当にのどが痛いの?』
次男『……イタクナイ』
と、そこで次男の言葉に被せるようにして、娘が口を開いた。
娘『ああ! わたしも! わたしものどがいたいからアメ!』
次男と妻との掛け合いを見ていたにも関わらず、娘は次男の謀略に乗り、希望に満ちた目で妻を見つめている。
妻『……本当にのどが痛いの?』
娘『……イタクナイ』
妻『アメが欲しいって言うために、具合が悪いって嘘をつくのは、騙してることと同じでしょう?』
早々に謝り、シレッとおもちゃを取りに行く次男。そして、対照的に顔面蒼白・肩を震わせて泣き出す娘。声がけにも反応がなく、そこに誰も居ないかのように空に向かって泣き続けた。
癇癪とまでは行かないものの、これは状況によっては、そうなってもおかしくはない様子が見て取れた。
■今だから分かること
単純に自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)である娘の特性として、表面思考で衝動的に反応してしまったと言ってしまえばそれまでですが、普段はそれほど衝動的ではありませんし、今回の事は『たまにある』くらいのケースです。
ただ、表には出さなくても彼女の葛藤の元になっていたり、不必要な困惑の元になっている可能性もあるので、こうした出来事は逆に彼女を理解しやすくなるとも言えます。
衝動性やシングルフォーカス由来のものとは別に、彼女に見られる飛びつく系のパターンは以下の様な物があります。
視覚に支配された
『ジュースのむ?』と聞かれて、特に意識に入り込むほどの刺激や欲求を感じなかったのに、いざ誰かが飲み始めるのを見ると、強い強迫感に苛まれる
注意に極端な反応
道路の端を歩いていて、『後ろから車が来るよ』と言われた瞬間、車を意識するより先に道の反対側に飛び出して移動しようとする。【注意⇒今すぐ変えなきゃ】などの反応で、状況を見ずに今と真逆の行動を取ろうとする
認識の混同
【思い出した・気がついた・思いついた】などが、今まで自分の念願であったかのように、強く欲求や衝動と結びついてしまう
誰の意見に従うか
複数の人間が意見を出し合ったりしていると、特に自分が動く必要はないのに、そこにいる人物の中から従う相手を探り、その意見ですぐに行動しようとする
思いも及ばない提案に自失
普段はやらない事で、やってはいけないと分かっていても、誰かの冗談や軽口を鵜呑みにし、その刺激的な発想に支配されて前後考えずにその行動を取ってしまう
こういった反応や思考、または葛藤が見られるのですが、どちらかと言えば彼女の“個性”とも表現できる範疇です。しかし、今回のように思い通りにならなかった場合に感情的になってしまうのでは、今後の小学校入学からの環境変化に心配が残るので、対策に頭を捻っている状況でした。

なぜ癇癪は起きたのか

普段、娘は朝からオヤツなどをねだることはありません。オヤツの時間ではないことを知っているし、それを言うのは不正解で自分が“バツ”をつけられてしまうことだからです。
彼女はそれが叶わない願いであることも知っていましたし、嘘をつくことがいけない事だとも知っています。
今回、これらを分かっているはずの娘が、なぜ衝動的な行動に支配されたかといえば、上記のパターン【思いも及ばない提案に自失】と同様な仕組みであったと考えられます。
問題はその後、なぜ癇癪・フリーズ泣きが起きたかです。こうなると話が通じないので、周囲は非常に困惑する事になります。これは社会性においては危険性をはらみます。
では、彼女が癇癪を起こした理由とは何なのか。それが【叶わないこと】【いけないこと】【バツがつく】と分かり切っていて、何よりバツが付くことで自己評価が低下する事を嫌う娘。しかし、次男の【思いも及ばない提案に自失】によって衝動的に行動してしまった。
この時、自分がどうしたかったのか、なぜ行動してしまったのかが分からなくなり、思考が停止。さらに“分からない”が二つ以上重なることで、解析できずただの不安として認識されてしまう、絵に書いた様なパニック状態です。
動揺や緊張から泣きだしているので、自分がなぜ泣いているのかも分かっていません。

ここから取れる対策

正直、今回のはレアケースなので、対策を講じるよりも、本人に何が起きていたのかを納得させることが大事だと考えました。
上記の『なぜ癇癪は起きたのか』の説明を、なるべく分かりやすく話し、その上で【君は、自分が本当はどうしたかったのかを見失うと、苦しくなりやすい】と言った具合に、その特徴を短い言葉にして伝えました。
彼女の場合は【分からない=不安】に処理されやすいので、場合によっては本人も無自覚の『分からない』を解消することで、緊張を解く可能性が高くなります。
今までも衝動性に対しては、幼少期には“10秒ルール”、最近までは『それ、本当にやりたかった? 気がついちゃっただけじゃない?』などの声がけで、予防や回復策としてきました。
今回は重たいパニックになりやすいパターンが見えたことがポイントです。おそらく今後、同様なパニック状況が起きた場合に【君は、自分が本当はどうしたかったのかを見失うと、苦しくなりやすい】などの自覚を促す言葉を繰り返すことで、土台ができてくるのではないかと思っています。

【関連記事】

6歳:思い通りにならないと泣く・止められる前にやろうとする│アスペな娘の認知行動

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  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

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