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アスペルガーのこども2人を持つ
定型夫の研究帳を公開します。

Category:軽度アスペルガーな長男

長男

緊張し過ぎた卒園式・写真はみんなへの字口│アスペルガー長男の不安症対策

2014-05-28 Category:軽度アスペルガーな長男
※これは自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の子供だけではなく、定型発達(いわゆるふつう)の子にも通じるかもしれません。
長男の卒園式の数日前、ちょっとした雰囲気の変化に気がついた。表情はふつうなのだが、反応がほんのちょっとだけ鈍い。テレビを見ているようでぼーっとしていたり、食事が口に入っていなかったり。
私『どうした? 卒園式、心配なの?』
長男『……おとうさん。ぼく、お腹がいたい
特に下したりはしていないようだし、熱もない。お腹を抱えるように痛がる様子もないし、体調が悪い時のグッタリ感とも違うようだった。ちょっと不安に押しつぶされかけてるのかも知れない。連日の卒園式の練習で、疲れている様子も多少見られてはいた。
しかし、本人は疲れや不安より、腹痛を訴える。病院に連れて行ったものの、とくに診断はつかなかった。早めに休ませるようにして、インに入ろうとする気分を冗談で少しずつ上向きにさせながら、いよいよ卒園式当日を迎えた。
教室につくなり“への字口”。
この表情は悲しいとか悔しいとかの気持ちにとらわれて、その気持にどんどん集中してしまうように、自発的に落ち込もうとする時の、彼独特の表情だ。
私『長男。今そうやって考え込もうとしても、なにも変わらないし苦しい気持ちになるだけだよ。今はみんなといることを楽しんだらどう?』
長男『…………うん、うん』
あかん。完全にサイレントパニックに入り込んでしまった。
もう後はみんなの動きに2テンポほど遅れて、その通り再現するだけ。式でやることは全て問題なくやり遂げたが、ずっとへの字口。
カメラを向けられると、さらに悲しそうな表情をして、心ここにあらず。その日は家に帰るなりダウン。大好物のお寿司もほとんど手を付けずに寝てしまった。これはクヨクヨ落ち込むかもしれない。その夜、私は彼の行動を予測し対策を練って備えた。
────翌日。
長男『おっはー☆ ああ、おとうさん、今日どっか(あそびに)行くのん?』
私『なんでやねん
そこには“自由”を体で表現したような息子の姿があった。
■今だから分かること
……まさかの2記事連続、長男への突っ込み締めからの解析スタートです。
自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)にある“環境の変化が負担になる”という特性が、彼に出現していたのは確かですが、この時の反応は実はもう一つの特性があったのではないかと、今ならわかります。
そのもう1つの特性とは、【感覚の鈍麻】。
長男の場合、手触りや歯触りなどへの感覚過敏はあっても、体調の変化や体感覚の変化に対して鈍い【感覚の鈍麻】が見られます。この鈍麻は時に『飽きた・だるい』などの心因的な感覚を、苦痛や痛みに取り違えていっぱいいっぱいになってしまうことがあるのです。
今回の場合はおそらく、【緊張している時の、胸部からみぞおち辺の圧迫感を、体調不良だと取り違えその不安に心をとらわれた】可能性が非常に高かったと思われます。
これは数日後の食事中、打って変わってモリモリ食べている長男を見て、ふと気が付き尋ねてみたところ、その真相が判明しました。
私『もしかして、卒園式前辺からお腹が痛かったのって、胸の辺からみぞおちの辺が、“ジン”って突っ張ったような感じじゃなかった?』
長男『……ああ、うん! そんな感じそんな感じ! どしてわかったの?』
それが緊張というものだよ。長男くん────。
彼は卒園式の練習をしている時から、表には出さずとも『上手くできるかな。失敗しないかな』と抱え続け、当日が近づくに連れて緊張。しかし、その時の感覚が緊張と結びつかず、なにかの原因不明な異変と勘違いして混乱していたわけです。
単純に別離や小学校入学などへの不安や哀しみであった場合、翌日以降もクヨクヨしていたはずが、あの『おっはー☆』です。
彼は緊張の感覚を取り違え、それにより追い詰められていただけだったということです。だから練習のとおりに卒園式が終わった途端に緊張の糸がキレて眠り、翌日は完全開放されていたと予想できます。
その証拠に、小学校入学式が近づいた時に同様な症状を訴えたため、『それって、ここが“ジン”ってするんでしょ?』と胸部を触ると首をたてにコクコク。
私『それは緊張しているだけ。闘いに備えるために、筋肉へ一杯血を送ろうと心臓が頑張ってる証拠。病気じゃないよ。野生のおサルさんの時の名残だから気にしなくていい
長男『闘う? おサルさんが?』
私『そう、敵と戦ったり初めて見るものに近づく時は、もしかしたら危険なものかもしれないでしょ? だから動物は心臓を早く動かして、筋肉を強く動かせるように備える。今の君の胸の“ジン”ってのは、君の中に残る動物だった頃の名残で、ちゃんと心臓が闘うように準備してくれてるんだよ』
長男『そっか! だから~~の時の~~の~~くんが~~しての時に~~(←興奮して要領を得ない)』
私『……まあ、そうね(←聞いてない)』
と、いうようなやり取りの結果、それまでの無反応が嘘のようになくなり、むしろワクワク感として楽しんでいるようでした。
……あの時、この取り違いに気がついていれば!
もし、同じような状態が起こるお子様がいらっしゃるようでしたらお試しください。
緊張の感覚を理解できていないだけかもしれませんし、緊張に弱い人も、緊張の理由を分かると急に落ち着いたりすることがありますので。

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  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

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