書いてある内容をちらっと
※この記事はわが家の見解です。この内容はどこかの家の日記か、チラシ裏のいたずら書きくらいに止めてお読み下さいね。
わが家の自閉症スペクトラム(アスペルガー)当事者の3人は、
体調の変化で非常に不安定になりやすく、
その時期はフリーズやパニックが起こりやすくなります。
体調の変化で非常に不安定になりやすく、
その時期はフリーズやパニックが起こりやすくなります。
今回は妻を通して理解を重ねてきた『体調とフリーズやパニックの関係』の見解です。
子ども二人にも通用していますし、3歳の定型(ふつう)の次男も当てはまることがあるので、
関連のある方は他にもいるかもしれません。
子ども二人にも通用していますし、3歳の定型(ふつう)の次男も当てはまることがあるので、
関連のある方は他にもいるかもしれません。
体感覚への鈍麻からくる『不安感』
風邪引き始めの悪寒、腹痛の種類、頭痛とめまいの違いなど。
身体に起きている変化や刺激、体調の信号に対して鈍かったり、気が付けないことがあります。
これは『感覚鈍麻』と呼ばれています。
身体に起きている変化や刺激、体調の信号に対して鈍かったり、気が付けないことがあります。
これは『感覚鈍麻』と呼ばれています。
その時のもやっとした『なんだこれ』に気持ちが向いていることに気が付かず、
『いわれのない不安』や『気分がすぐれない』状態であると錯覚することがあります。
『いわれのない不安』や『気分がすぐれない』状態であると錯覚することがあります。
具体的には、
風邪を引いた場合、引き始めが不安定になり、臥せっている最中は安定します。
自分の体調の変化に鈍い幼児期は、その状態も理解できないので不安定になりますが、ある程度大きくなって『身体に起きていること』を仕組みから説明し、感覚と知識がつながると安定する傾向がありました。
(例:手足が痛いのは『ふしぶしが痛い』って言うよ~。ゾクゾクするのは熱を上げる準備なんだよ~、熱を上げるのはバイキンと戦う兵隊さんを呼ぶためなんだよ~などを伝える)
風邪を引いた場合、引き始めが不安定になり、臥せっている最中は安定します。
自分の体調の変化に鈍い幼児期は、その状態も理解できないので不安定になりますが、ある程度大きくなって『身体に起きていること』を仕組みから説明し、感覚と知識がつながると安定する傾向がありました。
(例:手足が痛いのは『ふしぶしが痛い』って言うよ~。ゾクゾクするのは熱を上げる準備なんだよ~、熱を上げるのはバイキンと戦う兵隊さんを呼ぶためなんだよ~などを伝える)
これらは当事者には『知っている』と流されることも多いのですが、実際に自分の体感と認知が結びついているのかは別問題です。
問題は認知や知覚のどこに定型発達の社会と違いがあるのかということ。
わが家の当事者3人の場合は、この傾向があり、かつアレルギーの体質があるため、春先から初夏・秋は不安定になることが多いのです。『不安の原因』に気がつけばあっさりと復帰するため、わが家は花粉症や梅雨時期などのアレルギーが起こりやすい時期は早めに抗ヒスタミン剤の投与などを始めます。
ちなみに娘の場合、『満腹感』と『腹痛』の感覚の違いが解らず、それが食事中の不安定につながっていたことを後で知ることになります。『満腹感』を認知してからは不安症状が消えました。もしかしたら彼女の不安定なことの裏側にはまだ、もう少しこういった感覚のズレがあるのかもしれません。
疲労感と脱力感の違い
妻がよく『疲れた』といって活動ができなくなってしまうのも、上記にあるのではないかと考え、本人が『疲れた』と感じた瞬間をまとめていきました。
すると、ほとんどの『疲れ』が連続しているものではなく、瞬間的に感じていることが判明。
ふつうに作業などを続けている上で蓄積していく、連続した『疲れ』はその通りに感じていることから、『瞬間的な疲れ』は別なものだと仮定。さらにその感覚を箇条書きしてもらった所、
『気が抜けた感覚』
であることが判明。
子どもを保育所に送った後や、何か目標を達成した瞬間に起こる『ふう、終わった~』の感覚が、彼女にとっては『疲れ』の感覚に似ていたために見分けがつかなくなっていたようです。
子どもを保育所に送った後や、何か目標を達成した瞬間に起こる『ふう、終わった~』の感覚が、彼女にとっては『疲れ』の感覚に似ていたために見分けがつかなくなっていたようです。
そして私の場合は『最近疲れが続いている』と感じれば、自発的に休憩したり栄養補給したりと対処できますが、妻の場合は瞬間的だったために、ただただ疲れた感覚が毎日別々に起きていて、『最近疲れが続いている』という認識がなかったために対処もしなかったことがわかりました。
(『病は自己責任』を嫌がる理由もここで分かりました。このズレは自己管理しようがない)
(『病は自己責任』を嫌がる理由もここで分かりました。このズレは自己管理しようがない)
だからイベントの多い時期や、仕事が立て込むとなどの『繁忙期』で沈んだり、本来のポテンシャルが発揮できないことが通常化していました。そのため、そういった時期は彼女の持ち分を減らし、一点集中で頑張ってもらっていまいました。
しかし、この事実が判明してからは本人が『これは疲れじゃない!』と認知できるようになったため、期間的に余裕があれば同時複数の仕事もある程度こなせるようになりましたし、ひとつひとつのクオリティーが保たれるようになってきました。
現在は常に自分の感覚をメモし、その感覚を『その時でなくてもいいから判明させ、認知する』を続けています。そうすることで実際の身体や心の信号と、知覚のズレを起こさせないようにしています。
一度感覚と知識がつながると、次からはすぐに気がつけるので結果的に安定期間が続きます。
一度感覚と知識がつながると、次からはすぐに気がつけるので結果的に安定期間が続きます。
この『メモ書き認知』は本人に合っていたのか、表情まで安定して明るくなるのが続いているので、母親的にもよい影響が出てきています。ポイントはできる限りその場でメモること。
私的見解
わが家の当事者3人の場合、この『不安感』は体調だけでなく、『やろうとおもったこと』『他の目的があった』『気になることがあった』の場合でも起こることがあります。
あくまで私の妄想ですが、『まんべんなく小さく多くこなす素質』のある定型は、いくつかの気になる事象があっても、それを抱えたまま集中を割り振れます。しかし『ひとつを大きくこなす素質』のあるASD(自閉症スペクトラム)の場合、目的とそうでない感覚とに割り振りをするのが合っていないため、本来の集中にまで影響してしまっているように感じることがあります。
わが家の場合は生活の中でコンパクトに目的を設定することで、余計な要素を省く『シンプル思考』を行うことで対応しています。
【その他の対応策】⇒タグ:具体策
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中の人
夫。30代。
定型。フリーのデザイナー。
自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。
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