ASDでACの妻と
アスペルガーのこども2人を持つ
定型夫の研究帳を公開します。

Category:アスペルガーな娘

2~3歳:妖精さん状態だったアスペルガーな娘まとめ

2014-04-08 Category:アスペルガーな娘

基本姿勢は【そこに佇んでいるだけ】

無口でした。いつも家族の近くにはいて、足の爪先を向け合って立ち、手は手持ち無沙汰な様子。焦点はどこか遠くに合っていて、こちらに興味が無い感じ。何を考え、思っているのかちょっと分かりませんでした。
ただし癇癪を起こす時は唸り声を上げてとにかく叫ぶ。感情を露わに、打ち震えるようにして表現していました。しかし、この感情もどこまでこちらの理解とあっているのか分かりませんでした。
そして、とる行動は『注意されること』ばかり。
テレビを叩いたり近くでじぃっと見入る。
壁紙を小さく小さく剥がす。
テーブルの端などの硬いところをかじる。
耳や鼻に物を詰め込む。
ドアを乱暴に開け閉めして遊ぶ。
窓ガラスをバンバン叩く。
……などなど、普通におもちゃで穏やかに遊んでいる時間などが極端に短く、【そこに佇んでいるだけ】もしくは、そういった行為を繰り返しては親の反応を『試して』みていたり、止められて癇癪な気をしているかのどちらかでした。
しかし、お客さんが来たりするとスイッチが入ったように普通の子どもの行動になり、ふだん私たち親にはしないベタベタ甘えなどをしていました。
その時もチラチラとこちらを確認してくる『試し』が頻発します。
この頃は全体的な彼女とのコミュニケーションは極端に少なく、話しかけても反応が薄く、視線を向けなかったり返事が無かったり。『試し』や『癇癪』以外は感情のあるやり取りは取れませんでした。
しかし、言葉は理解してますし、呼びかけに反応は見せていて、何より外では普通に受け答えしたりするので、検診などでも問題は確認されませんでした。
ここが当時の私の困惑のポイントでもありました。
なぜ、外だと普通なのか?
静かな時は【そこに佇んでいるだけ】になっているのですが、そのうちその理解できない姿勢に私は違和感ばかりを憶え不安になるようになります。何を考えているのかのヒントが希薄になっていたからでしょう。実際は様々なことを認識・知覚出来ておらず、知能の高さから現象や物を理解できていても、それが自分の生活や行動と繋がっていない状態、まさに【そこに佇んでいるだけ】しかできない状態だったのかもしれません。
4歳以降のよく喋るようになった頃から、彼女の発言に『はるか斜め上』の認識が多いことに驚かされ、当時のパニックが少し理解できるようになります。

続くたそがれ泣き

夕方5~6時以降はハッキリ言ってコミュニケーションになりませんでした。
話しかけただけで目に涙をジワ~っと溜めて、泣き出そうとしたり、わざと怒らせるように行動して癇癪泣きもしくはグズグズ泣きを始めます
一度泣き始めると一切食事も取れませんし、止まりません。
落ち着かせようと声をかけると逆効果、抱っこしてもその時は止まりますが、『泣き出そうとする』姿勢に変わりはありません
言いがかりに近いことで、すぐに泣きだします。
これは後になってから分かりましたが、彼女は『電池切れ』を起こしていたようです。
体力がない上に、様々な認知のズレからの困惑、発達段階の意識の違いや戸惑いで普通よりも疲れていたのかもしれません。
ただ、ここで彼女をたそがれ泣きに追い込んでいた大きな原因が、『疲れを疲れと認知できない』ことにありました。それが『疲れ』という信号だと理解できず、ただただ『不快で不安』な状態に陥っていたようです。
彼女は一日の疲れを感じると『不安』になり泣きだし、それによって親が困る様子をみて『困惑』していた訳です。さらに一人先に寝かされるなどの親の対応が理解できず、『疲れ』と『休む』が一致しなかったため、さらにパニックへ……。
その経験が重なることで、夕方が近づくと精神状態から不安定になっていたと思われます。
2~3ヶ月に1度くらいの頻度で泣かない日もありましたが、その共通点は『昼寝が長引いた日』だったこと、『泣かずに集中することがあった』日であったことがわかります。つまり元気で泣くことに発想が向かなかったということ。
じゃあ泣かなくてもよかったじゃん。
とも思いますが、正直後半はそうしないと気がすまないから泣いていたふしも見られました。

食事への概念の希薄、偏食で激痩せ

2~3歳といえばふくふくとした幼児らしい体型になる頃ですが、長女は食が細く、かなり痩せていました。
彼女は食事の時間、まずテーブルに並べられた食事に目を向けません。ぼーっと明後日の方向を見つめていたり、口に入れてもモグモグすらしなかったり
注意すると泣きだし、吐いてしまうので下手に指摘もできません。
しかし、レトルトのカレーだけには反応を見せ、何度でもおかわりを要求します。
このレトルトカレーも要注意で、お腹がふくらむ感覚が理解できず、『苦痛』として認知してしまうため突如お腹を抱えて苦しみだしたりパニックを起こします
彼女にとっては『睡眠・食事・排泄』などの生理的な感覚が実感を伴わず、苦痛や不安感として処理されることが多かったようです。
また、食感も気になる要素の一つでしか無く、食事どころではない状態になるのが特徴でした
ただ、お菓子への欲求は凄まじく、いつ知ったのか隠し場所の高い戸棚によじ登り、妻のチョコ蔵を壊滅させるほど……ッ!
普段が妖精さんのような佇まいなだけに、そのバイタリティにギャップも大きくショックを受けました(震笑)
食事に『食べる』『食欲との一致』『味を楽しむ』などの認知がなかったため、彼女にとって食事は制約の多い儀式に過ぎず、ただ苦痛だったようです。
3歳の終わり頃からは、一般的な子どもの食事量の5分の1も食べられなくなり激痩せ
頬がコケだし、手足もヒョロヒョロ、家庭の内外から心配されていました。
この不安感は親にとっては大きく、色々と自分を責めることとなりますが、本人の認知力が伸びないことにはどうしようもなく、下手な動きはすべて逆効果となりました。いくつかの機関にアドバイスを求めましたが、様子見としかもらえず、かえって辛くなる結果に。
※わが家の特殊なケースです。一般の場合、まずは専門家の受診をおすすめします。

父親(私)との関係の悪化

長男の影響を受け、父親が入室するとあからさまにジッとするクセがついた娘。
そのうち父親が来ると『なにかしなくてはならない』などの観念に支配されていきます。
遊びを止める/黙る/背中を向ける/逃げる/姿勢を正す……などなど
私が入室する度に明らかによそよそしい態度を取るようになります。
それはまるで世に聞く『虐待家庭の子どもの行動』のような……。
当時、妻(自閉症スペクトラム:アスペルガー、AC)は一切しつけなどのことには関わろうとしなかったため、私が注意や叱るなどの役をせざるを得ない状態でした。子育てにやや不安のあった私にとって、娘のこの態度は『自分の行動が虐待なんじゃないか?』などの不安を植え付けられることになります
しかし、娘本人は本心から避けているのではなく、隣で行われる兄の行動に影響されているだけなので『父親とのコミュニケーションへの欲求』はあったわけです。
結果的にその矛盾が彼女をさらに追い詰め、父親が来ると徹底して意識するようになります。
さらに問題だったのは、彼女は他人と自分との違いすらも分かっておらず、自分の欲求どおりに動かない私に対し不満ばかりを募らせていく状態になったこと。
3歳後半から5歳終わり頃までの約2年間、彼女はこの不満と矛盾から家庭内での行動に大きな偏りが起き、共依存と同様な効果を持つ関わり方を私に向けてくるようになります
これが結果的に私のストレス症状を悪化させることとなります。
私は妻へのカサンドラ症候群に重ね、娘からの共依存を同時に受けていたわけです。
今の私にできることといえば、当時の私を後ろから優しく抱きしめてあげることしか……いや、やっぱり嫌です。結構です。

【関連記事】⇒アスペルガーな娘2~3歳時

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  • 夫。30代。
    定型。フリーのデザイナー。
    自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
    心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

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