長男
『出来ないのではなく、やろうとしない』
『納得したやり方でないとやらない』
『納得したやり方でないとやらない』
この頃の彼によく見られたジレンマのようなもの。これはみんなと合わせなくてはいけないような『遊びのルール』や『約束事』などのことだけではなく、本当にちょっとしたことにまで、この考えにとらわれていた。
それは『本当は自分もやりたいこと』だったりすることでも、自分のやり方や考えと違っていれば、『やってはいけない』自分ルールになっていた。やりたいけど自分のやり方じゃないからやらない(やってはいけない)。
この自分ルールのジレンマが起こると、ぐずり泣きや悪態をつく時間が長期化する。へそを曲げたまま3~4日間、朝から晩まで不機嫌を露わにする。不機嫌なので余計に自分ルールは難しくなり、身動きがとれなくなる。
■今だから分かること
思ったとおりに出来なかったり、願いのとおりにならなかった場合、グズグズが重症化・長期化する傾向がありました。この時、『やってくれなかった』と言う思いに駆られ、自分から解決へ動く必要もないので長期化していたというのが、3歳の終わり頃くらいでようやく判明します。
自身が悪いのではなく、人のせいにすることで自尊心を守ろうとする。もしくは『言わなくても分かっているもの』ととらえていたり。一部発達障害や自閉症スペクトラムの場合、大人でも見られると言います。
実際、長男と娘には見られましたし、妻も幼少期の憶えがあるそうです。
この時の彼の場合は
こうしたいと思った⇒違うから出来ない⇒お父さん・お母さんが助けてくれない⇒なんだったか憶えていないが『やってくれなかった(ゴール)』
こうしたいと思った⇒違うから出来ない⇒お父さん・お母さんが助けてくれない⇒なんだったか憶えていないが『やってくれなかった(ゴール)』
と言った思考ルートを繰り返していたのだと思います。この時に何でへそを曲げていたかを憶えていた場合、非常に正確に憶えていることがあるようです。
ちなみにこの思考ルートは定型の子どもでも幼い内は見られますし、私にも4歳くらいまでの間に、いくつかの『なんでへそを曲げているのか説明のつかない感情』を自覚していた記憶があったりします。
サザエさんでタラちゃんがよくやってるやつですね。
つまり、幼い時は一般的にだれでもやっていることです。そして一定の年齢や期間を過ぎると、状況を判断して視点や方法を変えたり、発想を切り替えたりするように発達していく訳です。
ただ、長男と娘の場合、ちょっと一般的な範疇を越えていましたし、その回数も期間も非常に大きかったので問題になりました。
(この『ちょっと』のズレが引金になることが多いのですが)
(この『ちょっと』のズレが引金になることが多いのですが)
この頃の行動にも、数年後に始まる思考法やクセなどのヒントが詰まっています。そしてこの頃あたりは親ではどうにも出来ないことが多いですが、それでも『こうしたほうが良い』などの正解をあきらめずに伝えていく必要があります。
ちなみに発達障害を持つ子の親は、たいていこの時期あたりから『親のしつけがなっていない』と言われるケースが多いようです。
私からは
『それはない』
と明確な答えをお贈りします。
『それはない』
と明確な答えをお贈りします。
本人がある程度の発達をするまで、どうにもできない個性を持って生まれる子は多く、一般的な正解を教えてあげるには時間のかかる子は結構います。
ただ、自分の子どもの思考回路を『小さいからできなくて当たり前』と、最初からわかったつもりになりきり、こどものしつけ問題に触れようともしない親は、やはり問題があると思います。
【関連記事】⇒1歳:強いこだわり・とらわれ
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中の人
夫。30代。
定型。フリーのデザイナー。
自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。
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