アスペルガーのパートナーのいる女性が知っておくべき22の心得
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【アスペルガーのパートナーのいる女性が知っておくべき22の心得】
著者はルディ・シモン。ウィキペディアの【カサンドラ症候群】の項目で、関連文献としても紹介されています。
【アスペルガーのパートナーのいる女性が知っておくべき22の心得】
著者はルディ・シモン。ウィキペディアの【カサンドラ症候群】の項目で、関連文献としても紹介されています。
以前から眼には入っていたものの、洋書であることと、夫がASDパートナーの場合の内容なので、ちょっと手が伸びずにいた書籍です。これも縁だと思いネットでポチりました。
簡易装丁で140ページ前後の手軽に読める量です。
洋書にありがちなムダに長い引きや、倒置表現も少なく文体もスッキリで読みやすくまとまっています。寝る前などにさくっといける感じです。(私は1時間程度で読み終わりました)
洋書にありがちなムダに長い引きや、倒置表現も少なく文体もスッキリで読みやすくまとまっています。寝る前などにさくっといける感じです。(私は1時間程度で読み終わりました)
まず、これは夫(妻)だけでなく、これから結婚を考えている相手、もしくは甘やかな恋愛中の女性で、【もしかして彼(彼女)はアスペルガー?】と疑問に思われた方にはおすすめだと思います。
例えば【傷ついてるのにどうしてそばに来てくれないの?】とか【愛情表現が凄く薄くて寂しさを通り越して不安になる】【なんでそんな言い方をしてくるんだろう】などの、感情表現や思いやりの表現とされる“こういう時はこういうものだろう”という通念でギャップを感じている場合です。
例えば【傷ついてるのにどうしてそばに来てくれないの?】とか【愛情表現が凄く薄くて寂しさを通り越して不安になる】【なんでそんな言い方をしてくるんだろう】などの、感情表現や思いやりの表現とされる“こういう時はこういうものだろう”という通念でギャップを感じている場合です。
自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の特性に関しては、様々な形で紹介はされていますが、こと恋愛や夫婦生活、また性に関して言及されているものはなかなか貴重なものです。
ここを読まれている時点で、その可能性を感じておられるかもしれませんし、すでに勉強をされている方が多いとは思います。この書は入門と、さらにパートナーとして共に生きるための、すれ違いの元になる認知の違いや距離感の存在を教えてくれます。
細やかなテクニックなどは紹介されていませんし、非常に個人差の大きいASD当事者の特性を網羅できる視点とも言い切れませんが、ASDパートナーへのとらえるべき場所を把握するにはパーフェクトに近いものだと思います。
細やかなテクニックなどは紹介されていませんし、非常に個人差の大きいASD当事者の特性を網羅できる視点とも言い切れませんが、ASDパートナーへのとらえるべき場所を把握するにはパーフェクトに近いものだと思います。
妻(軽度アスペルガー)にも読んでもらいましたが、妻は【ああ、(定型の女性は)そういうふうに考えてるんだ】と、私とは一味違った感想があったようです。ASD当事者本人に歩み寄る姿勢が見られる場合は、良いきっかけになる本かもしれません。
統計的に自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)は男女比率として、男性の方が高く、うちの場合はケース的には少ない方の夫定型バージョンです。その私が読んでみてどうであったかというと、まず、まえがきのカサンドラ症候群につながるプロセスの段階で、スマッシュヒットをくらいました。……我が夫婦の流れそのまま(笑)
内容としては妻の特性の違いと、男女差もありますので、方向は同じだが深度と着地点が違う感じでした。
それでも問題となる部分には共通点が多く、再度見つめなおす部分をおさらいできた感じです。私と同じく妻がアスペルガー症候群の場合の方も、参考になるのではないでしょうか。
それでも問題となる部分には共通点が多く、再度見つめなおす部分をおさらいできた感じです。私と同じく妻がアスペルガー症候群の場合の方も、参考になるのではないでしょうか。
現代の日本では、家庭生活では男性を立てることが文化として根強いですし、考え方について言及するのは非常に勇気のいることもあります。ASDパートナーを持つ女性の場合は、なかなかに自分から歩み寄りを仕掛けるには、難しいことも多いのではないかと思います。
もし、今それが出来なくても、こういった情報や知識から【自分の受け取り方を軽くなる】ようになったり、【ASDパートナーへの歩み寄り方を知る】きっかけになるかもしれません。
もし、今それが出来なくても、こういった情報や知識から【自分の受け取り方を軽くなる】ようになったり、【ASDパートナーへの歩み寄り方を知る】きっかけになるかもしれません。
なんにせよ、こうして自閉症スペクトラムが周知されていくことと、共に生きている定型パートナーや家族にスポットが当たっていくのは喜ばしいことです。
著者:ルディ・シモン
訳:牧野 恵
スペクトラム出版社
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中の人
夫。30代。
定型。フリーのデザイナー。
自宅で仕事をするかたわら、家事・DIY・訪問営業撃退に勤しむ。 本人は定型だが、何かしら発達障害との縁が深い。
心労と過労で3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。
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